2012/04/12

東京高裁の再審請求棄却を弾劾する

星野さんは無実! 直ちに異議申立

星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議

3月30日、東京高裁第11刑事部(若原正樹裁判長)は、2009年11月27日に星野文昭さんが行った第2次再審請求を棄却しました。こんな暴挙をどうして許せるでしょうか。わき上がる怒りを抑えることが出来ません。星野さんと再審弁護団は4月3日、怒りに燃えて異議申し立てを行いました。

むき出しの国家暴力を許すな

第2次再審請求書と補充書(1)(2)(3)によって星野さんの無実は徹底的に明らかにされています。無実の星野さんへの検察官・国家権力による許し難いでっち上げは、具体的に暴露され、完膚無きまでに粉砕されています。東京高裁・若原裁判長は、検察官の側に立ちきって、真実の追求はおろか、「公平さ」の建前もかなぐり捨てて、「あくまでも星野は出さない」とむき出しの暴力を振るってきたのです。
無実の星野さんはすでに獄中37年! この間、家族も、自由も、権利もうばわれ、社会的諸関係の一切も切断されてきたのです。こんな現実は、もはや1日たりとも認めることは出来ません。不正着極まりない、東京高裁の暴挙を絶対に許すことは出来ません。
星野さんの怒りを胸に、今こそ星野さん解放へ、社会に渦巻く「反原発・反失業、生きさせろ!」の怒りと結びつき、総力で闘いましょう。
今回の「棄却決定書」は、第1次再審請求の最高裁特別抗告棄却決定(2008年)と、昨年3月の検察官「意見書」のウソとペテンの主張をなぞった上で、でっち上げ「供述調書」のウソを、心理学的に証明した『厳島鑑定書』を口を極めて非難しています。

捜査官のでっち上げを容認!

あろうことか、そこで若原裁判長は「捜査官による誘導もそれが不当なものでない限り有効な記憶喚起の方法になる」と、完全に居直っています。警察官や検察官が行う「記憶喚起」という誘導がウソの供述を引き出し、どれほどの冤罪を生んできたか、百も承知でこんな主張をしているのです。
さすがの若原裁判長も、殴打者と星野さんの服装の色の違いを否定することはできません。「Krの供述は、請求人(星野さん)の服装の色がきつね色であったとする点で誤りを含んでいる」としぶしぶ認めます。その直後に、Krは声で星野さんを識別できたと、強弁するのです。しかしながら、色の違いは、単なる部分的間違いではありません。
Kr証人は、闘争当日、星野さんと初めて会いました。そして、服装の色を根拠に、「顔は見ていないが、星野さんだと思った」と供述しています。この根拠が崩れれば、Kr供述全体が崩れるのです。棄却決定のすべてが、真実の蹂躙の上に成り立っています。
こんなでたらめな決定によって、星野さんがなお無期懲役の日々を強制されることに、はらわたが煮えたぎる憤りを覚えます。
私たちの闘いを全国で大発展させ、必ず、星野文昭さんを取り戻そう。

▼抗議先 東京都千代田区霞が関 1-1-4 東京高等裁判所第11刑事部
▼激励先 徳島市入田町大久 200-1 星野文昭様