「動労西日本」(本部情報)号外 2011年03月13日発行
今こそ闘う労働組合を甦らせよう!
労働者の団結で、東北地方太平洋沖地震被災者を支援しよう!
エジプト革命連帯・菅民主党政権打倒!
1047名解雇撤回・外注化阻止!
契約社員制度廃止・山田「雇い止め」解雇撤回!
11春闘をストライキで闘おう!
緊急声明 国鉄西日本動力車労働組合
(1)3月11日発生した「2011年東北地方太平洋沖地震」は、M8・8という国内観測史上最大規模のものである。新自由主義と大恐慌下でその被害は増幅されている。被災地は瓦礫に埋まっている。身を寄せるところのない人々が膨大に生まれている。生活に深く関与する「ライフライン」が破壊されている。福島第一原発が「炉心溶解」寸前だ!今こそ、労働者の団結を基礎に、労働組合が本来の役割を果たさねばならない。
崩壊寸前だった日帝菅政権はこの大地震で自衛隊、米軍なども総動員し、非常事態体制をしいて「挙国一致」と階級闘争(エジプト革命情勢の波及)の鎮圧を策動している。一種の「クーデター」的策動だ。何よりも3・20イラク反戦闘争爆発情勢を一気につぶそうとしている。しかし大恐慌と未曾有の大災害は日帝のすさまじい危機を促進せずにおかないし、労働者階級のさらなる根底的怒りの決起を必ず引き起こす。
歴史をふりかえれば、1923年の「関東大震災」のときは、日本でも労働運動が大きく高陽し始めたころであった。労働者の闘いは、1917年のロシア革命以降から本格的に盛り上がっていった。例えば「三菱神戸造船所」のストライキをはじめとする闘いがあった。これに対して、当時官憲は、神戸市全体を戒厳体制においた。また、東京市電の闘いや八幡製鉄所のストライキ、鉱山の争議や各兵器廠での闘いなどがおこなわれた。これらは1918年の米騒動や朝鮮、中国での民族解放の闘いに相互に影響を受けながら、労働者階級が国家権力と資本に対して本格的な闘いを開始したものである。ところが、「関東大震災」を期して、支配階級は労働者の闘いを圧殺し、朝鮮人への大虐殺や労働運動家、社会主義者への弾圧と虐殺をおこなった。そして、2年後の1925年には、治安維持法(第一次治安維持法)が制定されている。それが、「山東出兵」から太平洋戦争にいたる中国ーアジア侵略戦争、「15年戦争」に突入していく大きなきっかけになった。これに抗する闘いの砦としての労働組合の登場が求められていた。
1995年1月17日に起こった「阪神大震災」は、何万、何十万という労働者が一瞬にして家族を奪われ、住むところを失った。路頭に放り出された数え切れない労働者、職場を失った膨大な労働者、そして百万人におよぶ労働者とその家族が、生きるための必死の闘いを行った。「大震災」を契機とした大量首切りや合理化、賃下げなどと必死になって闘った。労働組合の真の役割とは何か、労働運動はどうあるべきか、このことが曖昧さなく問われた。
今回の「東北地方太平洋沖地震」でも、闘う労働組合の登場が、待ったなしに求められている。問題は、誰が誰を支援するのか、何を支援・救援するかだ。そして、誰が労働者を痛めつけているのか、労働者に襲いかかっているのかをハッキリさせなければならない。労働運動として、労働者の闘いと運動として支援運動を行わなければならない。
東北関東地方の労働者階級人民の苦闘、悲しみ、怒りをともにし、その生きるための闘いを全力で支援しつつ11春闘を闘っていこう。
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●3・20渋谷反戦デモ
*3月20日 /13時 *東京・代々木公園野外ステージ
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2)今や情勢が激しく動きだしている。チュニジア、エジプトで燃え上がった怒りの炎は、ベンアリを倒し、ムバラクを倒す革命となって、中東・北アフリカ全域に燃え広がり、世界の支配者たちを震えあがらせている。動きだした事態は、まさに100年単位の歴史的大変動の始まりを意味している。
100年前、19世紀から20世紀の境で世界を分割し尽くした帝国主義者たちは、自分たちの戦争に世界をひきずりこんだ。日本は日露戦争の勝利者として列強に伍してなりあがろうとし、アメリカも清国の門戸解放要求と米西戦争の勝利をもって世界に登場した。オスマン=トルコ帝国はすでに臨終の時を迎え、イギリスが手にしたボーア戦争の勝利は世界支配の陰りを示す事件でもあった。古いものと新しいものが拮抗し、衝突する状況の中、こうした歴史の大変動が生み出したのが二度の世界戦争であった。
しかし、それは同時に、帝国主義による苛酷な植民地支配・民族抑圧に対し、それまでは世界史に登場することすら許されなかった諸民族が一斉に起ち上がり、歴史の前面におどりでた「解放の世紀」でもあった。
ロシアの労働者たちは、沸騰する世界情勢を衝いて「帝国主義の最弱の環」を断ち切り、歴史上初めて労働者・農民の国家を樹立した。しかし革命の理念は裏切られ、スターリン主義のもとで圧政にくみしかれ、世界の労働者は永い苦難の道を歩まざるを得なかった。
それから一世紀。再び巨大な歴史のうねりが動きだした。その背後にあるのは、資本主義体制がついに生命力を失ってあえぐ歴史的現実だ。
30年余り世界を呑み込んで吹き荒れた新自由主義攻撃は、まさに労働者に対する戦争であった。資本主義体制は、ひたすら労働者の首を切り、非正規職に突き落とし、社会保障制度を解体し、貧困と飢餓を全世界の労働者に強制することで生き延びてきた。しかし、制御不能な深刻な危機は、社会そのものを破壊し、人間が人間として生きることすらできない現実を生み出した。それこそがチュニジア・エジブトから始まった事態を生み出したのだ。
エジプトでは、石油・繊維・鉄鋼・セメント・運輸など、あらゆる産業の労働者が、賃上げ、解雇撤回、腐敗の根絶、官製労組解体・独立労組結成等を掲げてストライキに立ち上がっている。エジプトの労働者は、労働者の闘いこそが歴史を動かす力だということを鮮明に示してくれました。
この数年、資本主義の危機は、中東・北アフリカの諸国をも新自由主義攻撃の渦中に呑み込んでいた。とくにEU諸国の膨大な資本や投機資金がなだれ込み、民営化・競争原理の中に叩き込んだのだ。社会構造の激変は、食うこともできない現実を労働者に強制した。
しかもヨーロッパ中で、この数年、我慢のならない現実に対し、激しいゼネストの嵐が寄せては返している。こうしたことすべてが影響し合い、臨界点に達して噴出したのだ。全く同じ状況が世界中に存在している。とくに中国は、もはや抑えようのない矛盾の火薬庫だ。しかも、米日をはじめ世界経済全体が中国に寄りかかってかろうじて息をしているのが現実だ。ここに火が点いたとき、歴史はさらに大きく動きだす。
しかも東アジアでは、昨年11月23日、ヨンピョンドの砲撃戦で死者がでる事態にまで至っている。これも、アメリカが中国をにらんで、北朝鮮に激しく経済的・政治的・軍事的圧力をかけたことを発端としたものだ。アメリカでも、ウィスコンシン州の労働者が、公務員攻撃に反撃し、「エジプトに続け」と叫んでストライキ、デモに立ち上がり、州議会を長期にわたって占拠している。
日本でも状況は同じだ。起きていることは、社保庁、日航、郵政とまさに首切りの嵐だ。しかも、菅政権はなす術なく崩れ落ちようとしている。もはや誰も支配できる者はいない。労働者への全面攻撃と戦争への衝動だけが高まっている。
この現実を打破しなければならない。全ては国鉄分割・民営化が始まりだった。われわれが、全労働者を襲った新自由主義攻撃と、それに全く立ち向かうことができなかった労働運動の現状を打ち破る力をもっているんだということを示せたとき、全てがいっぺんに動きだす。いっさいは、職場から労働運動を変革する努力にかかっている。今、全ての労働者を襲っている国鉄型の攻撃を打ち破ることだ。だから「国鉄闘争全国運動」が決定的だ。
すべてはこれからだ。われわれ動労西日本は、国鉄闘争全国運動と外注化阻止闘争、契約社員制度廃止・山田君の「雇い止め」解雇撤回、そして何よりも組織拡大闘争への全組合員の総決起を軸に、この情勢に立ち向かう決意である。
【国鉄西日本動力車労働組合のブログから転載】
http://doronishi.exblog.jp/13112788/
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http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujohogougai20110313.pdf