郵政非正規ユニオン委員長 齋藤裕介
こんにちは、私は郵政非正規ユニオン委員長の齋藤です。郵便事業会社東京多摩支店の輸送ゆうパック課で働いています。
6月10日に合同・一般労働組合全国協議会「郵政非正規ユニオン」を結成しました。非正規社員の人達の労働組合で、誰でも入れます。会社は、昨年7月日通とゆうパックの統合の失敗で、1000億円もの赤字をつくり大きな社会問題になりました。その時に採用された15名を6月末をもって雇い止め解雇にしました。理由は、東京多摩支店は黒字だが、会社全体が赤字だから止めてもらうということが唯一の理由です。期間契約社員の更新は、各支店の裁量に任されており、会社全体の赤字は理由にならないのです。
15名の雇い止めをしながら、一方では64名の新規のアルバイトを採用しているのです。こんなつじつまの合わないことをしてでも、私たちを追い出したいのは、7月まで残せば雇用保険が適用され、正社員なみの労働条件(解雇の場合の本人同意)という問題が発生することを恐れ、短期3週間のアルバイトに切り替えようというものです。
私は今回の雇い止めの対象に入っていませんが、委員長を引き受け、現在団体交渉と東京都労働委員会へ不当解雇であること等の申立を行なっています。
個人だと会社は都合よく働かせて、いらなくなるとボロクズのように放り出します。悔しさをにじませて辞めていく人が大半でした。今回、組合を作って会社と対等に話し合うことで、わずかながらも前進を実現してきています。6月末の雇い止めだと7月支給のわずかな夏の一時金も出ないといわれていましたが、団体交渉等の追求で、6月末日に雇い止め解雇者全員に一時金が支給されました。
雇用保険についても、一年未満だと、「自己都合」での契約解除ということで、大半が門前払いされてきましたが、「会社都合」で辞めさせられたということを組合が明らかにすることで、雇用保険を勝ち取ることができる展望も出てきています。
黙っていれば会社の思う壺です。憲法は「労働者の生存権」としての労働組合を結成し、交渉する権利を保障しています。郵政非正規ユニオンに入って共に闘いましょう。
非正規社員を使い捨てにして恥じない郵便事業会社と闘うには、日本郵政非正規社員16万人すべてが起ち上がることが必要です。私たち郵政非正規ユニオンは当面1000名、1万名の組合をめざして闘います。私たちの行動はそのさきがけとなります。非正規社員の皆さん、共に起ち上がりましょう。
私たち郵政非正規ユニオンの目的は、期間雇用社員に対する会社の一方的な雇い止めに反対し、一人の雇い止めも認めないことです。
9月には65才の人達をはじめ、多くの雇い止めが計画されています。65 才雇い止め解雇に反対します。会社からのいやがらせや、健康や生活上のことなど一人で悩まないで、何でも組合で話し合い解決の方法をみんなの力でつくりだします。
一人はみんなのために、みんなは一人のために!の、あたりまえの組合をめざします。
組合加入書↓
http://www.godoroso-zenkokukyou.org/grz/wp-content/uploads/141bb041ec2ac7049b5d33640ce264e51.pdf