会社は全ての労働者の未払い残業代を支払え
7月9日団体交渉報告
7月9日、会社側と春闘要求に関する団体交渉を行いました。その回答は、以下の通り、「全てゼロ回答」という全く不誠実なものであり、会社に対し、強く抗議するものです。
1、基本給の昇給
組合要求: 全従業員一律10000 円のアップを要求する。
会社回答: 当社では、様々な職員がいる中で、一律に昇給を行うことはしておりません。
2、残業代支払い
組合要求: 高見組合員をはじめ、多くの残業代が支払われていない現状がある。ついては、全従業員のタイムカードを提出せよ。
会社回答:多くの残業代が支払われていない現状があることは否認します。当社には当社保有資料を提出する法的義務はありません。
3、 組合要求:介護職員処遇改善加算は国の税金である。査定でなく一律で支給せよ。
会社回答:厚生労働省の指針により、賃金改善の方法は事業者の判断に委ねられていることから、応じかねます。
4、 組合要求:年次有給休暇を取得できるだけの人員配置をおこなうこと
会社回答:高見仁志氏の所属するベストライフ東村山においては、年次有給休暇を取得できるだけの人員配置となっております。
1について: 基本給の昇給(ベースアップ)は「ゼロ回答」と不誠実な回答でした。認めることはできません。例えばヘルパー2級ならばずっと、基本給14万5千円で何十年も続けろということになってしまいます。
そもそも2009年、会社はユニット制を強行するにあたり、「居室担当制(ユニット制)」についてで、『現在、介護業界は「賃金が少ない」「将来が不安である」等々、このようなご意見が多数あり、心ある方々が「生活が厳しいから」という理由で退職して行くこの現状をどう打破していくかが重要な事項であるのではないでしょうか』と言っていました。しかしその直後、基本給の「昇給据え置き」を発表してきたのです。そして今回基本給の昇給を行わないとは、結局会社は労働者の生活がどうなろうが、会社が儲かりさえすれば良い、と言っているのも同然です。絶対に認めることはできません。徹底的に追及し続けていきましょう。
2について: 残業代未払いについての回答は、居直りそのものであり、強く抗議します。今回、これまでの全労働者のタイムカードの開示を拒否しました。これは会社が残業代未払い問題をうやむやに、あわよくば時効にしようとしている事に他なりません。そもそも残業がしたいわけではないです。ユニット制強行で労働者を減らし、負担を増やした会社側の問題です。改めて、労働者の増員、未払い賃金の支払いを要求していきます。
3について: 改めて、介護職員処遇改善加算は介護労働者の賃金改善のためのものです。本来、介護職員処遇改善交付金が出される時点で、介護職員が低賃金で離職率が高い、から賃金を改善させるのがこれらの金の目的のはずです。
4について:実態的に、東村山では希望の休日指定を、有休含めて月2回、と言われているのです。月一回と言われかけたこともあります。希望の休日、有休が多いとシフトが組めないほど、労働者が少ないことが問題ではないでしょうか。今回会社に対して、職員の有休消化率を把握しているかを問うたところ、答えることができませんでした。これで「足りている」とはよく言えたものです。労働者が全ての有休を所得できるよう会社を追及していきます。
今回会社側の回答は全てゼロと不誠実なものでした。組合は改めて再考を強く要求しました。労働者の生活がどうなろうと構わないという姿勢です。日々私たち労働者が感じるのは会社が「働かせてやっているのだから言うこと聞け」という感じではないでしょうか。東村山でも返事は「はい」と大きな声でいうことを強要したりいつも誰かが怒鳴られていたり恐怖支配が続いています。この間でも4人の労働者が職場を去っています。このような状況を打ち破るには労働者の団結が必要です。労働組合に集まり団結しましょう。重ねて他の施設の方からも是非声をお寄せ下さい。特に会社に嫌がらせを受けた方、連絡を下さい。現場は違っても力を合わせましょう。
7・16さようなら原発10万人集会(代々木公園)に、
これまで最高の17万人が結集!!
野田政権の大飯原発再稼働強行に反対!7月16日、全国から代々木公園に労働組合などを中心に17万人が集まりました。広い会場にも人が入りきらず、外まであふれ出るほど続々と集まりました。集会後はデモ行進を行い、沿道から「そうだ!」と手を振る人も多かったです。
政府がどれだけ力づくで原発を強行しようとも労働者は絶対に許さないということを示したと感じました。力をあわせて原発をなくしていきましょう。