2012/12/30

西東京バスは黒田運転手を職場に戻せ!

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低賃金・長時間過密労働-これじゃ安全は守れない
西東京バスは黒田運転手を職場に戻せ!

監視カメラ、パワハラ、懲罰-運転手を締め付けるばかりの労務管理。もっと働きやすい職場にしよう

乗客の様子もカメラで録画

西東京バスではすべての車両に車内を録画する監視カメラが設置されています。録画だけではなく乗客の話も録音しています。そもそも防犯のためとはいうものの誰がどこまで乗車したか、何を会話したかまで録画・録音をしています。
録画・録音が嫌だからといってバスに乗らないわけにはいきません。この録画・録音したものを会社は勝手に覗き見できるのです。乗客にしてみればプライバシーの侵害です。おまけにバスに乗らなくともバス停に居るだけで監視されてしまうのです。

録画・録音を調査

バスの遅れを指摘するクレームが乗客からあり、会社は黒田運転手のバス車内の様子を調べてバスを1分から7分故意に遅らせたとしています。中には同僚と話していてうっかりミスもありました。ミスですから責められて仕方がありません。しかし、うっかりミスはみなさんにもあるのではないでしょうか。それもうっかりミスして事故を起こしたのではありませんし会社に金銭の損害を与えたわけでもありません。黒田運転手はそれまで真面目に働いて会社から善行で表彰もされています。それをうっかりミスで会社が懲戒解雇するなどということが理不尽ではないでしょうか。

西東京バスの社長は元労働組合書記長

西東京バスは京王電鉄の子会社です。そして現在の社長は親会社京王電鉄の労働組合の書記長を歴任した人物です。職届を書いたからといって、まだ働き続けたいと言っているのですから働かせてくれてもいいのではないでしょうか。それも社長は労働組合の書記長まで務めたんだから、労働者の立場はわかるはずです。

ヒビの入ったホイールで走行!他人事ではない高速バスの安全

西東京バスの高速バスでホイールにヒビが入ったまま走行している事故が発見されました。今回は走行中の運転手が異音に気づいたために大事には至りませんでした。
このホイールは10年間で二00万キロも走行していました。経費を節約するにも安全に関わることでは削減しては困ります。安全第一で運行をしてもらわなければなりません。

長時間過密労働では安全が守れない!

西東京バスは長時間労働が蔓延しています。西東京バスでは多摩バスという子会社を作りました。これは労働条件を切り下げるためだけのために作られたものです。現在、子会社は西東京バスへ吸収合併されましたが低い労働条件は温存されています。賃金が低い分、残業をして生活できる賃金を補っているのが現状です。
7人が死亡した今年4月29日の関越自動車道事故は、運転手が「疲れて居眠りをしていた」と言っています。8月2日の乗客35名がけがをした東北自動車道事故でも、運転手は「仕事がきつかった」と言っています。西東京バスは2012年8月14日付で労働基準監督署から是正勧告・指導を受けていますが、未だ改善することなく監督署への回答も引き延ばしています。バス運転手の賃金、労働条件は安全とつながるものです。安ければいいというものではありません。

3ヶ月で63件の事故

西東京バスは会社が発表した事故だけでも3ヶ月で63件もの事故が起きています。
バスが崖から落ちそうになったり、高速料金所に突っ込んだり、車が横転したり、ちょっと考えられないような事故の背景には、賃金や労働条件が低いだけでなく、些細なミスに対する会社からのパワハラや差別やいじめなどがあり運転手の士気が低下して事故にもつながっていることがあります。劣悪な労働条件と職場環境を改善し明るい職場にして安全運行に徹する必要があります。


黒田運転手の不当解雇のあらまし

黒田運転手は会社の健康診断の結果で腎結石がわかり、再検査で医師から水を毎日2リットル飲むように言われていました。そのためトイレでの用足しも多くなります。このことは会社に伝えてありました。
バスの折り返しでトイレを済ませて発車しましたが数分発車が遅れてしまいました。この遅れを会社がバス車内映像を使って黒田運転手の乗務の様子を調べてわざと遅らせたのだといって出勤停止処分にし、後日、労働組合から懲戒解雇にするとの会社の意向を伝えられ、懲戒解雇が嫌なら即刻退職届けを提出するよう迫られ退職届を提出させられました。
直後に弁護士に相談をして退職の意思のないことを会社に伝えましたが会社は認めませんでした。2012年に入って結石を除去するために手術を受けました。現在、復職を求めて裁判中です。

ビラへのリンク

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

福島診療所建設委員会

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

 子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
 福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
 警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
 しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
 だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。

 今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
 福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
 チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。

 これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
 予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
 診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。

 実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
 広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
 この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
 まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
 未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。

 福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。

2011年12月1日

わたしたちが呼びかけます
●福島から
 清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
 佐藤 幸子(NPO法人理事長)
 椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
 橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
 市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
 鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
 佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
 渡辺  馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
 吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
 杉井 吉彦(本町クリニック院長)
 松江 寛人(がん総合相談センター所長)
 吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
 末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
 布施 幸彦(館林厚生病院医師)

URL: http://www.clinic-fukushima.jp/

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