去年の秋、栃木県佐野警祭署管内で起こつた「電磁的公正証書原本不実記録・同供用」という事件で全国一斉に不当なガサが強行されました。そのうちガサ令状の期限最終日、10月7日に不当ガサを受けた首都圏の合同労組(ユニオン東京合同、東部ユニオン、なんぶユニオン、西部ユニオン、合同労組八王子)は、この不当ガサを見過ごさず反撃を開始しました。
当日、ユニオン東京合同に押し入つた際にガサ令状をろくに見せもしない公安警察の妨害をかいくぐつて、この不当なガサ令状を発布したのが宇都宮簡易裁判所の石井清弘裁判官であることをしっかり頭に叩き込み、翌日早朝宇都宮地裁にTEL。なんと異例なことに当の石井裁判官が電話口に出ました。「不当なガサ令状を出した裁判官に厳重に抗議する。公安警察はこの事件に関連するとするどんな疎明資料をつけて令状請求したのか」と尋ねると弱々しく「一件記録により」とだけ答えました。
さらに反撃の追い打ちです。10月21日、足利事件菅家さんの再審第1回公判が重なり、ごつた返す宇都宮地裁前でビラマキを行い、さらに石井裁判官への「抗議ならびに釈明書」を書記官に手渡しました。同時に、東京地裁へ「家宅捜索令状発布処分の取消、押収物返還」の準抗告を申立てましたが3日もたたずに却下。「警察が返すといつた押収物を受取らないから」といった申立ての趣旨を踏みにじった「決定」でした。
かくなる上は「ガサ国賠」に打って出よう。原告は前記5つの合同労組です。被告は国一石井裁判官/東京都―警視庁公安部公安第一課所属の司法警察員警部補の中山幹也・岡野直人・長谷山忠男。藤井俊裕・中村潤。訴状提出は10月7日、不当なガサの入つたちょうど1年後でした。
わが連絡会は、戦争と改憲攻撃をはね返すためにガサ国賠を開始しました。とりわけ公安警察の請求どおりに「自働販売機」と化した裁判官のガサ令状発布を徹底的に追及します。みなさん、本日の傍聴に結集して下さい。
ガサ国賠5労組連絡会
ユニオン東京合同 東部ユニオン なんぷユニオン 西部ユニオン 合同労組八王子
ユニオン東京合同 東部ユニオン なんぷユニオン 西部ユニオン 合同労組八王子
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