全国労組交流センター全逓労働者部会発行のビラを掲載します。
「このクズが!」「バイトの分際で!」・・・
東京多摩支店当局による、こんな暴言を許せますか!
8月12日未明、東京多摩支店当局による郵政非正規ユニオン委員長に対する、許し難い脅迫行為が発生しました。郵政非正規ユニオン執行委員会は、直ちに東京多摩支店長に対する抗議声明を発し、暴言と不当労働行為の全面的謝罪と6月末に強行された15人の雇い止めの撤回をあらためて要求しました。
管理職による「このクズが!」「バイトの分際で…組合なんかつくりやがって」という、郵便事業会社の6割を占める非正規労働者を冒涜する言辞に、当局の本性は明白です。当局は非正規労働者をモノ扱いしているのです。解雇撤回を求めて6月に結成された郵政非正規ユニオンの破壊を狙った暴挙は断じて許せません。
郵政非正規ユニオンとともに解雇撤回まで闘おう!
「バイト風情が!」と2時間以上にわたって暴言
郵政非正規ユニオン執行委員会の15日付「抗議声明」によれば、8月12日の深夜午前1時頃、委員長が構内で作業中にパレット(手動荷車)同士が接触したことで、相手のA氏から「死ね」「殺してやる」などの激しい脅迫的暴言を「顔面数センチ近くまで接近て」浴びせられ、さらにパレットに積んだメールボックスを数回にわたって蹴り上げられるという暴力行為が発生したといいます。
そしてこの脅迫と暴力行為について、当局は全員ミーティングでとりあげ、なんと「事情調査はしない。ケンカ両成敗で2人に辞めてもらう」と、暴力行為を擁護して委員長への雇い止めを予告するような発言を行いました。
さらに同日午後10時に委員長が出勤した直後、当局は「事情聴取」と称して、衆人環視の職場の中で「ばかやろう!(ママ)」「このクズが!」「バイトの分際で!」「組合なんかつくりやがって!」「バイト風情のバカのクズが、社員を煩わせやがって…」「職場改善なんかおれはやらない!」などと聞くに堪えない差別的暴言と組合敵視の罵声を2時間以上にわたって浴びせたといいます。
こんな非正規労働者に対する冒涜は断じて許せません。
非正規労働者をモノ扱いしている当局の正体が露呈した
今回の当局の暴言は、郵政非正規ユニオンに対する敵対のみならず、郵便事業会社に働く16万非正規労働者に対する攻撃です。「アルバイトの分際で…組合なんかつくりやがって」なる言動は、郵政当局の差別的本性そのものです。非正規労働者は使い捨てのモノとしか見ていないのです。だから15名も平気でクビを切るのです。みなさん!こんな当局を黙って見過ごせますか?
当局は、非正規労働者が労働組合を結成して立ち上がったことに震え上がっています。労働者が団結して立ち上がることにおびえているのです。だから芽のうちに潰そうというのです。しかし、労働者は脅せば黙ると思ったら大間違いです。
「労働者が労働組合をつくるのは、われわれがモノではなく人間であるからだ」(郵政非正規ユニオン結成宣言)。郵政非正規ユニオンはこのモノ扱いのような雇い止め=解雇に対して、まさに人間として立ち上がったのです。
非正規労働者の怒りは全国に拡大。ともに立ち上がろう!
郵政非正規ユニオンの決起にたいして、いま全国から呼応する動きが始まっています。非正規労働者の怒りを団結に変えて闘えば、必ず勝利することはできます。この9月には、さらなる雇い止め=解雇が狙われています。雇い止めは決して他人事ではありません。いまこそ共に声を上げましょう。
すべての非正規労働者のみなさん!郵政非正規ユニオンに結集し、共に闘おう!