八王子西局のSさんなんて知りません!
解雇を開き直る日本郵便本社
日本郵便本社に団体交渉要求! 解雇撤回を申入れ
5月1日、郵政非正規ユニオンと合同労組八王子は、日本郵便本社に対しSさんを始め東京多摩局齋藤裕介委員長、晴海局奥野明子組合員の解雇撤回を求め抗議行動に決起しました。
対応した総務人事部は、八王子西局のSさんの「解雇は知りません」などと開き直り解雇の理由を明らかにしろ、高橋亨社長を出せの怒りの抗議に狼狽し、ただSさんの「解雇は知りません」を繰り返すのみでした。
Sさん解雇が、日本郵便社長高橋亨名の辞令であり、本社総務人事部が知らないなどと言うことはありえません。もしそうだとしたら八王子西局がかってに高橋社長の名前で解雇したということか。このようなウソを平気でつく総務人事部に対し、Sさんは1時間近くに及ぶ八王子西局の退職強要のパワハラの実態について明らかにし、この退職強要が本社指導の下に行われてることを徹底的に追求しました。
齋藤委員長と奥野明子組合員は、本社による解雇攻撃が、Sさんを始めとした郵政非正規ユニオン潰しの不当労働行為であることを弾劾しました。そして両組合は、、本社の責任を追及し直ちに解雇を撤回し全員職場に戻すことを要求しました。総務人事部は一切応えることは出来ずただ黙ってうなだれているのみでした。
未来へ希望をもって日本郵便で働けるのか
Sさんは2013年4月、日本郵便八王子西局に新卒で入社した正規社員です。一年にも満たない青年社員を「勤務不適格」等とレッテル貼りをし、パワハラ被害者のSさんを解雇によって職場を追い出すことなど許されることではありません。
Sさんと入社を同じくした八王子西局の青年を始め、東京支社管内の多くの新卒の青年が、営業目標の達成の強要、退職強要のパワハラで日本郵便をやめさせられました。その数は半端ではないのです。
その一方で日本郵便は、15年には、新卒者7000人と中途採用者3000人の計1万人の正規社員の採用を打ち出しました。
日本郵便は、いま社会的に批判されているブラック企業そのものです。
新卒の社員を雇い「育てる」という企業の社会的責任を放棄し「出来るやつ・出来ないやつ」などとレッテルを貼り青年を使い捨てにしているのです。
牛丼大手すき家の千人の社員が職場放棄し実質上のストライキに決起したことがマスコミなどで報道されています。
すき屋の経営者は、他の牛丼店との競争に勝ち抜く為に、徹底した労働強化とコスト削減を進め、「ワンオペ」という全ての業務を1人でこなすとい過酷な労働を強要していました。こうした労働に耐えかねたすき家の社員が職場を一斉に離脱した事件です。
このすき家と同じ労働が郵便局の職場でもおそいかかっているのです。次から次に新卒社員の首を切り、残った社員に徹底した過酷な労働を強要する有様は、すき家とまったく同じです。いまや日本郵便は、すき家と並ぶ最悪の企業に転落したのです。
非正規職撤廃!
正規社員との同等の労働条件を!
非正規社員にも外務手当と夜間手当を支給せよ
日本郵便に対し正規社員のみに支給されている外務手当、夜間手当、年末年始手当等が、まったく同じ勤務でありながら、非正規社員には支給されないことは差別であり違法であるとして提訴されました。
2013年4月に労働契約法が改正され20条で「期間の定めがあることによって不合理な労働条件の禁止」と明確に、同じ勤務でありながら、期間雇用社員というだけで賃金等の差別が禁止されたのです。
日本郵便の場合、外務手当てが(1日最高で1420円)、年末年始の勤務手当ては(1日4千円~5千円)住居手当や一時金等を含むと年間では数百万円の待遇格差があります。
日本郵政40万の内約19万人5割が非正規社員です。日本郵便はこの5割の非正規社員を徹底した低賃金と使い捨て労働、そして「やめてもらうぞ」なる脅しによって辛うじて郵便事業を成り立たせているのです。
なぜこんなことがまかり通っているのかといえば、職場が正規と非正規社員に分断され、競争があおられ団結が破壊されているからです。
正規と非正規社員が団結し、会社に団体交渉を要求し闘うことで、非正規社員の手当給の支給や労働条件郵政非正規ユニオン改善などは、必ず獲得することが出来ます。いまのJP労組に期待することはまったく出来ません。
非正規社員の自立の労働組合である郵政非正規ユニオンと共に闘おう。
パワハラ・退職強要を職場の団結ではね返そう!
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