2015/03/28

新大阪局 雇い止め是対反対でスト決行!

https://drive.google.com/file/d/0B_eHMUAYIH2URzJNamY3bEtLaUU/view?usp=sharing


新大阪局
雇い止め是対反対でスト決行!
1人の解雇も許さない

株式上場は第2の民営化攻撃だ!

 郵便局で働くすべての労働者の皆さん。日本最大級の集配拠点である新大阪局で解雇攻撃に対する大反撃 がたたきつけられています。

この闘いを全国に波及させて闘おう!

 『労働者を使い捨てにする郵政の体質を許さない。すべては民営化で一変した。金儲けばかりだ。局内の事故(※別掲)もそうだ。ブラック企業そのものだ。自分への解雇攻撃は自分だけではない。自分は防波堤となって闘う。団結して闘おう。この闘いを全国に波及させて闘おう!』 …これは、新大阪局で雇止め解雇攻撃への反撃のストライキに起ちあがったUさんのアピールです。

※『局内の事故』
2月26日に起こった。エレベーターの故障で労働者が閉じ込められ、そこから脱出しようとして転落して両足等を骨折。当局はじっとしていなかった労働者が悪いと開き直っている。

新大阪局の矛盾は全国の 郵便職場と同じ問題だ

 Uさんは週5日の深夜勤務を行ってきました。この間、「遅刻」「職場離脱」「無断欠勤」を口実にした始末書を書かされ、懲戒処分を受けて います。しかし、こうした口実のひとつひとつを見れば、希望どおりにシフトを組んでもらえない、年休を仕方なく使い、その穴埋めに使っている。要 員不足の深夜労働で休憩時にウトウトして寝過ごしてしまった等々、処分の理由とされる事由のすべては、民営化8年目の人減らし合理化=労働強化が生み出したものです。
 日本郵便・新大阪局は、Uさんを見せしめ的に雇止め解雇し、ノルマ強制、労働強化に対する職場からの怒りの声を押さえつけようとしているのです。とんでもありません。
 Uさんは、関西合同労組の仲間と共に3月30日にも第3波のストライキに起ちあがります。Uさんと連帯して全国の職場から解雇撤回のたたかいに起ちあがろう。

安倍政権を支える連合とJP労組本部を職場の怒りで打倒しよう!

 いまや資本と労働者は非和解であるという事が誰にでも実感できる時代です。
 しかし、連合は「政・労・使」一体の官製春闘で、労働者の主体的闘いを押さえつけて諸権利を売り渡しています。労働法制は一層破壊され てしまいます。そして、JP労組は、連合の最先頭でこの安倍政権との結託路線を支えています。とんでもありません。
 動労千葉と国鉄闘争が示しているように、資本と非和解で闘ってこそ労働者の団結を維持し、職場を守ることができるのです。資本の攻撃に団結で立ち向かうことで労働者の誇りを取り戻し、組合を現場労働者の手に取り戻すことができるのです。
 郵政資本の攻撃の全てを容認し、率先協力しているJP労組中央本部を現場の怒りぶっ飛ばして、現場の団結で職場、社会の在り方を変えて いこう。人間らしく生きるために、団結して職場・産別・地域をこえて起ちあがりましょう。




 3月19日東京都労働委員会で、2013年3月に東京・晴海局で雇止め解雇された奥野明子さんの解雇撤回をめざす第1回証人尋問が行われました。奥野さんは、郵政非正規 ユニオンの組合員として活動していましたが、通勤災害での労災適用中にもかかわらず、雇止め解雇されました。
 第1回は丸1日かけて、郵政非正規ユニオン・齋藤委員長と奥野さんの証人尋問が行われました。組合員や支援の仲間が駆けつけて一層の団結を固める闘いとして行われました。次回の証人尋問は組合側の秋山証人で、4月3日の午後1時半からの開始、次々回は会社側証人で4月30日です。非正規労働者の雇止め解雇を許さないために、皆さんの結集を願いします。


安倍と共に戦争に突き進む
西室社長・日本郵政を倒そう

 日本郵政・西室泰三社長は、2月18日オーストラリア物流会社大手のトール・ホールディングを6200億円で買収することを発表、翌日には戦後70年「安倍談話」有識者会議の座 長に就任しました。

新自由主義のど真ん中で采配する西室社長

 西室社長という人物は、日本の経済破綻と労働者の貧困を作り出してきた張本人です。経歴を見ると1961年に東芝入社、96年に社長、2000年に会長を経て、今も現職で相談役です。05年6月には東京証券取引所会長に就任、社長・会長を交互に務めながら、13年に日本郵政の社長に収まりました。
 これ以外に社外役員として、日本電気工業会会長をはじめ、経産省など政府の審議会や懇談会の役員を経験してきた日本経団連の中心的人物です。
 相談役を務めている東芝は三菱、日立と並ぶ原発メーカー。福島第1原発事故は4機の原発が爆発し、そのうち3機の原発がメルトダウンを引き起こすという史上最悪の事故でした。このうち3号機は東芝が建設しています。誰も責任を取らないで、放射能汚染水の問題も解決できない、廃炉の見通しもまったく立たない状態が続いています。
 そういう中で東芝は昨年、英国の原発運営会社を買収、またミサイルなどの武器の開発・製造も行っています。西室社長は、安倍首相、葛西JR東海名誉会長と共に原発再稼働と輸出、武器、鉄道、水道、郵便等々のパッ ケージ輸出を「新成長戦略の柱」と位置づけている人物であり、安倍政権の前面に立ったのです。

戦争法案の一括強行と戦後70年談話

 今国会では、昨年7月1日に閣議決定した「集団的自衛権」全面発動の法案成立と「村山談話」撤回をめざす戦後70年の「安倍談話」を出すことを決定しています。戦争法案と「安倍談話」はセットです。安倍首相は「イスラム国」に対する有志連合に加わり日本は参戦国となりました。自らまねいた2人の人質の死をも利用して、戦争国家に向けた法整備と自衛隊の海外派兵にやっきとなっています。西室社長と安倍首相は、身も心もひとつです。
 戦争は、資本家のために行われます。私たち労働者の幸せとはまったく相反します。第2次大戦では、日本は2千万人ともいわれるアジアの人々を殺戮し、自らも230万人の軍人・軍属が死に、うち140万人が餓死でした。一方で戦犯は、昭和天皇をはじめ、安倍首相の祖父・岸信介元首相も生き残り、多くの軍需産業も戦後の繁栄を謳歌しました。2度とこのような悲劇をくり返してはなりません。
 戦争はこのように、一方的に労働者民衆の命を奪います。金儲けがいっさいの目的の新自由主義は、日頃から労働者は虫けら扱いです。日本郵政はその最先頭で、9割非正規化と超低賃金を強いています。戦争もこの延長線上にあるのです。今回のトール社買収も民営化の破産のとりつくろいと、金儲けのためだけに行われるのです。

非正規を全員正社員に! 闘う労働組合を作ろう


 右にJP労組の春闘・妥結結果を掲載しました。どうしてこんなひどい低水準な回答で妥結できるのか、ふざけるな!
 JP労組は今回の一連の重大事項についても現場組合員にまったく知らせていません。現場労働者にとって何の力にもなっていません。
 労働者は団結が命であり、国境もありません。1%の資本家のために戦争にかり出されるのは99%の労働者民衆です。敵は北朝鮮や中国、韓国の労働者ではありません。自国の資本家階級であり、西室です。戦争反対こそ労働組合の第一の任務です。動労千葉のようにあらゆる職場と地域に資本家と闘う労働組合をよみがえらせよう。

ビラへのリンク

郵政非正規ユニオンNEWSNO55号

https://drive.google.com/file/d/0B_eHMUAYIH2UcDFwQ2tWbUZVb3c/view?usp=sharing


新大阪局Uさんの雇い止め解雇を撤回せよ!
JP労組中央の春闘妥結は許されない!

人間らしく生きられる職場と賃金を!

 郵便局で働く皆さんご苦労様です。
 日本郵政とJP労組中央本部は、3月19日賃上げを巡る春闘の妥結を行いました。
 最悪の妥結です。『正規社員については月額1000円のベースアップと一時金3・8ヶ月、期間雇用社員においては、「Bランクのみ10円アップ」というものです。』
 正規社員は昨年並み期間雇用社員については「昨年以下」という許し難い妥結です。
 昨年からの消費税8%と、円安による輸入品の物価値上げで、昨年の実質賃金は、2009年リーマンショックとほぼ同じ2・5%減です。正規社員は定期昇給分を含めても、「今春闘妥結は実質的な賃下げ」に他なりません。
 期間雇用社員は、大幅な実質賃金減で、生活は一層苦しくなることは明らかです。
 日本郵政は2月18日、オーストラリア物流大手トール社を6200億円で買収することを決定しました。そんな金があるなら、まず社員の賃上げを行うべきです!
 郵政非正規ユニオンは、大幅賃上げを断固要求しさらに闘います。
 安倍政権主導による「官製春闘」は絶対に認められません。
 賃金決定は労使交渉が大原則です。「官製春闘」は、労働者の団結を破壊し労働組合の存在を否定するものです。
 一部大企業の労働組合を賃金という労働者にとって最も切実な問題で取り込み、安倍政権が進める集団的自衛権の行使、アジア・中東侵略戦争体制に労働者を動員するための攻撃そのものです。

郵政非正規ユニオン潰しの雇い止め解雇を撤回せよ!

 2014年3月24日八王子西局のS組合員の解雇から1年がたちました。
 S組合員の受けた痛みを思うとき、怒りは一層強まり、本当に腸が煮えくりかえる思いです。
 この悔しさと怒りを新たにして、S組合員の解雇撤回まで断固闘い抜くことを表明します。
 正規で入社した1年目のS組合員が解雇される理由は全くありません。
 ただ一点、S組合員が退職強要のパワハラ攻撃と闘うために、郵政非正規ユニオンに加入したということをもって、昨年3月24日、1ヶ月前の解雇予告通知・予告手当もなく、即日解雇にしたのです。
 郵政非正規ユニオン潰しの不当労働行為を日本郵便本社の指示のもとに行っているのです。
 新大阪局においても、3月末日をもって、長期の期間雇用社員の労働者を、ささいな理由をデッチあげ雇い止め解雇にしようとしています。
 東京多摩局、晴海局でも郵政非正規ユニオン潰しの不当労働行為に対し、解雇撤回の労働委員会闘争が闘われています。
 鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回闘争、アメリカンアパレル分会解雇撤回闘争の全面勝利など次々に、非正規労働組合の勝利が実現しています。闘えば必ず勝利できます。

ブラック企業日本郵政がオーストラリアトール社買収

 日本郵政は2月18日、オーストラリア物流大手、アジア各国に拠点を持つトール・ホールディングス社を、6200億円で買収したことを発表しました。
 国内中心の郵便事業からグロバール物流会社への転進をはかるとしてトール社を買収したものです。
 オーストラリアでは、この買収にはいろいろな疑惑があると報道されています。
 まず6200億円もの巨額な買収について、トール社の時価株に50%も上乗せして買収された額だといわれていることです。
 また日本郵便に買収されたトール社が、都市を中心に宅配事業に参入し「いいとこどり」に乗り出すことから、オーストラリア郵政公社は破綻の危機に直面していると現地で報道されています。
 オーストラリアの多くの国民はトール社買収に反対しているのです。
 数年前には、ゆうパックとペリカン便の統合失敗で、ゆうパックが大混乱しました。1034億円の赤字に今も苦しんでいます。
 当時の日本郵政の西川社長は、責任を社員に押し付けて逃亡しました。
 また同じことが繰り返されようとしているのです。

郵政非正規ユニオンに加入し共に闘おう!

 春闘妥結を見てもわかる通り、会社の下請け機関と化したJP労組の下では、誰もが人間らしく生き働ける職場を実現することはできません。郵政非正規ユニオンに入り共に闘いましょう。

 雇い止め解雇やスキルダウン、休憩時間も取れない過労死状態の残業づけに、今多くの期間雇用社員が反対し立ち上がっています。私達のビラを保管し、何かあれば連絡してくる期間雇用社員が無数に存在しています。
 不当なことがあれば郵政非正規ユニオンに相談して下さい。

雇い止め、退職強要、スキルダウンは直ちに連絡を

2015/03/23

ベストライフ東村山分会 「ペナルティ控除」を撤回させました!!

https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBYjlSMDBTZFpJdkk/view?usp=sharing



一人夜勤化絶対反対!!
ストライキ制裁
「ペナルティ控除」を撤回させました!!

2015年3月22日

 ベストライフで働く全ての仲間の皆さん。会社の暴挙を一つ取り消させました! 昨年会社が提案してきた一人夜勤化を東村山では阻止し続けています。10月にたたかった一人夜勤化反対ストライキに対して、会社は高見分会長に対して「ペナルティ控除額」2250円と皆勤手当をカットしてきました。この撤回を求め、先日会社に「ペナルティ控除額」は取り消させました!これは私達労働者にとって展望を切り開く大きな一歩です。皆さんと労働組合として力を合わせられれば、一人夜勤化や過酷な働かせ方を止めることができると思います。
 
 2月19日の団体交渉で「ペナルティ」撤回を求めたところ、菊地総務部長はストライキは「欠勤」との見解を出しました。しかしそれは違法であること、「ペナルティ」はつけられない、実際に裁判の判例にもある(日本シェーリング事件、1989年など)こと、不当労働行為(労働組合であることをもって不利益な扱いをしてはならない)であることを追及し、会社に1週間の間に文書回答することを確約させました。
 会社から出た文書回答は、一週間の期日から遅れ、皆勤手当は認めない、「ペナルティ控除額」取り消しについても「検討を致しました結果返金」と謝罪の一つもない不誠実なものでした。
 同時に団体交渉では、昨年 7 月に渡辺埼玉特定エリア長提案の出した「一人夜勤9時間休憩なし」は労働基準法 34 条違反であることを訴え、一人夜勤実施施設の夜勤状況について上記の文書回答するよう確約させました。しかし、会社は組合員のいない施設であることを理由に回答を拒否しました。会社が回答できないのは、労働者が安心して働けるようなあり方ではない状態であると見ざるをえません。
 ストライキに「ペナルティ」を付けることは違法であり、会社も撤回を認めざるを得ませんでした。ストライキ「ペナルティ」は会社の政策に反対したことに対する文字通り報復です。この報復を打ち砕いたことは私達労働者にとって一人夜勤や検証制度など過酷な労務支配をなくしていく大きな展望を開いたと思います。
 改めて10月の団体交渉で会社は一人夜勤化を「リスクは認める」と言い、会社の「経営的判断」利益のために安全よりもリスクを背負っても一人夜勤化を続けることを公言しました。会社のいう「安心・安全・信頼」など崩壊していることを言っているも同然です。東村山で一人夜勤が実施できないのは、組合が会社に対して安全を守れないことを追及しているためです。労働組合のもとに力をあわせて、働きやすい職場にしましょう。

ビラへのリンク

2015/03/17

ダイエー店舗への全国ビラいれ闘争に総決起しよう!

東京・八王子、東部ユニオンに続き、
関東・神奈川ー湘北合同労組が決起!

相模原店(5日)、上溝店(7日)に注目集まる!


ダイエー闘争への連帯と決起を呼びかけます。
 
 合同労組八王子は、2月15日のダイエー八王子店閉鎖にともなう大量解雇攻撃に対して、3波のストライキをもって立ち上がりました。
 このストライキ決起は実に偉大なことです。
  ダイエーグループ店舗の閉鎖は、単に八王子店が最初でそれが2015年2月をもって始まったということではありません。すでに13年で8店舗、14年は7 月までで6店舗(わかっている範囲で)にのぼっています。これに対して、ダイエー傘下の労働組合のどこが「閉鎖反対・解雇撤回」を掲げて立ち上がったので しょうか。一つもありません。ましてや、UAゼンセンはこともあろうに、ダイエー資本と一体となって、この閉鎖・解雇攻撃を労働者の側から推し進める役割 をになってきたのです。
 かかる状況下において、階級的労働運動の旗をかかげる「合同労組八王子ダイエー分会」はその総力をあげてストライキに決起しました。
  このダイエー闘争決起は、安倍の参戦=労働組合つぶし攻撃と対決する国鉄決戦と一体の闘いとしてあります。そして、ダイエー闘争の戦略的意義は、日帝中枢 資本・イオンとその先兵であるUAゼンセンと対決する闘いとしてあり、それはまさに労組権力をめぐる連合・全労連との一大決戦となるということです。
  そして、その闘いの核心は、徹底的な全国一斉のビラまき決起にあります。ダイエー・イオン系列の店舗は無数にあるといってよく、全国各地でのビラまき闘争 を展開し、一大社会問題化し、ダイエー・イオン資本を追い詰めると同時に、その最大労組であるUAゼンセンを徹底的に弾劾する闘いに総決起することです。 そして、このなかで闘う合同労組の拠点を形成する組織拡大決戦に突入しましょう!
 ダイエー八王子分会の決起は、次の全国各地でのストライキ決起をうながします。ダイエー傘下の労働者の怒りは充満しており、それは必ず爆発します。そして、この水路は階級的労働運動を掲げる全国協の闘いにかかっているのです。
 八王子店の清掃労働者の怒り(掃除のおばさんだと思ってなめるんじゃないよ!)を全国に広げ、15春闘・組織拡大決戦に打ってでましょう!

今回、神奈川・湘北合同労組から「投稿」が寄せられたので紹介します。

 3月5日ダイエー相模原店、7日上溝店にビラいれをしました。


http://www.godoroso-zenkokukyou.org/grz/?p=3698 http://www.godoroso-zenkokukyou.org/grz/?p=3698


【対応・反応】

 両店舗での反応ですが、大概の従業員はダイエー閉店について知らない様子です。
 会社からの説明がないために、詳しいことはわからないというのが実情。

 A ダイエーが閉店になることは知りませんでした。
 B ビラをよく読ませてもらいますが、相模原店には、八王子店からは7名異動してきました
   1月からイオン傘下になったのではなく、以前よりイオン傘下でした。
 C 私は、16年間正社員で働いていたけど、今はアルバイトの身分に・・・。
 D 上溝店には、八王子店から1名が異動している。

合同・一般労働組合全国協議会サイトから転載

2015/03/12

ダイエー・イオン本社抗議行動に決起!

 3月12日(木)ダイエー八王子店との団体交渉が行われ、わたしたち合同労組八王子の直雇い労働者に対する雇用保証要求に大きな前進を勝ち取りました。
 その一方で最大の課題であった下請け労働者(クリーンスタッフ)の雇用保証要求に対しては、「直接の雇用関係にない」と団交議題にのぼることすら拒む対応に終始しています。わたしたちは当該労働者を先頭にしたダイエー八王子分会の団結を基に、重層的下請け構造に対しても断固として発注元であるダイエーの雇用責任を追求し、さらに元請け会社にも雇用責任を取らせるたたかいを開始しています。具体的には第4次下請けの株式会社ワークスタッフ、第3次下請けの株式会社ユニテックスそれぞれへの雇用保証要求を行っています。
 こうしたたたかいを踏まえて、2月27日に行った当該労働者を先頭にしたダイエー・イオン本社抗議行動報告ビラをJR八王子駅頭で配布し、労働者・市民への闘争支援を訴えました。以下にそのビラを掲載します。

 たたかいは第2ラウンドを迎えます。 第1に下請け労働者の雇用保証を求めるたたかい、第2に今後も継続するであろうスクラップ&ビルドに対するたたかい、第3に全国のダイエー・イオン職場を始めとした全職場での首切り・合理化攻撃に対するたたかい、第4に組合の団結強化と組織拡大、そして何よりも動労千葉が切り開いた解雇撤回・非正規職撤廃の実践と連帯拡大です。
 15春闘を「生きさせろ」を勝ち取る団結の場として、共にたたかいましょう。



https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBbzh5azlJNzBUSEE/view?usp=sharing



ダイエーは全労働者の雇用責任をとれ!
ダイエー・イオン本社抗議行動に決起!

再就職希望しても、多くの労働者が断念

 ダイエー八王子店閉店による解雇撤回を求めて、2月27日、合同労組八王子はダイエー本社抗議行動に立ち上がりました。
 2月15日に閉店したダイエー八王子店は、正社員とパート労働者の一部(A3~A6)を除く100人もの労働者を全員解雇しました。ダイエー資本は、他店舗に就職を希望する者には就職を斡旋するとしましたが、人員募集している企業を紹介するのみで、自ら就職活動をして採用されなければそれまでということです。結局、他店舗に就職を希望した86人中49人は、希望先の企業に採用されず就職を断念しました。これこそ整理解雇そのものです。
 ダイエーがイオンの完全子会社となってから、スクラップアンドビルドが進行し、今後業績不良の店舗は次々と閉店となります。八王子店だけの問題ではありません。合同労組八王子ダイエー分会は、全国285店のダイエー労働者の未来をかけて本社抗議行動に立ち上がりました。

ダイエー本社に申し入れ書手渡す

 合同労組八王子と東部ユニオンらの仲間12人は、江東区東陽町にあるダイエー本社に乗り込んで社長との面会を要求しました。社長・秘書が外出とのことで、代理の人事課長を呼び出し、申し入れ署を手渡しました。
 この日の申し入れでも、会社は「直接の雇用関係にないから団交は受けられない」と繰り返し、勝手に下請け会社に外注化していながら一切責任を取ろうとしません。こんな理不尽なやり方は断じて許せません。この日は、組合員の娘さんも駆けつけて一緒にビラまき行動に立ち上がりました。通行人の労働者や市民たちも、ビラを受け取ってダイエーの労働者に対する仕打ちを知り「がんばってください」と声援を寄せていただきました。最後にダイエー本社に対して怒りのシュプレヒコールを叩きつけ、ダイエー本社への抗議行動を終了しました。

イオン本社に抗議・申し入れ

 続いて、ダイエーの親会社に当たるイオン本社への申し入れ行動に立ち上がりました。イオン本社は海浜幕張にあり、イオンタワーやイオンモールなど周辺一帯がイオン関連企業のイオンタウンの一角にあります。
 玄関ホールの案内係に社長との面会を要求すると程なく4人の社員が現れ、我々の申し入れに対して丁寧にノートをとって対応した。雇用責任は親会社にもあるとの我々の申し入れに対し「イオンは持株会社であり経営権はダイエーにあります」と責任逃れに終始。全く許し難い対応です。
 全国各地のダイエー(グループ)店舗に闘う合同労組のビラが入り始めました。この日の行動で、ダイエー闘争は全国闘争になりました。合同労組八王子は、合同・一般労働組合全国協議会に結集する全国の仲間と団結して、全国のダイエー(グループ)店舗に団結を拡大し、勝利するまで闘います。

全国285店舗で大リストラが

 ダイエーは2015年1月にイオンの完全子会社となり、業績の上がらない店舗を再編していくことになります。
 イオンは、ダイエーグループ内のスーパー事業のリストラを加速しています。イオンの社長は「ダイエーは過去10年、リストラに次ぐリストラだった」と語り、ダイエーを首都圏と京阪神エリアで食品に特化した店舗として再生させるとしています。しかし、「これでイオンは茨の道に入った」と言われるように、業績の低迷から抜け出せないのはイオンも同じです。ダイエーの2千億円もの負債を抱え込むことになるからです。今後全国285店舗がスクラップアンドビルドされ、2万数千人のダイエーグループの労働者が解雇にさらされることになります。もはや闘っていくしか生きていけません。

ストライキで15春闘をたたかおう

 今マスコミで「政労使が賃上げで合意した」などとキャンペーンしていますが、大ウソです。14年の実質賃金は前年比で2・5%も下がり、3年連続の減、下げ幅も過去2番目の大きさとなっています。現に多くの労働者家庭が食べるものが買えない、子どもの給食費も払えない、医者にもかかれないという貧困にあえいでいます。にもかかわらず資本家どもは「物価動向は賃金決定の考慮要素の一つにすぎない」「あくまで企業が生み出した賃金の原資たる付加価値分を踏まえて総合的に判断すべき」と、労働者が団結して闘うことに敵対しています。
 ダイエー労働者の闘いは、まさに1%の資本家のみ生き延びるためには労働者はどうなってもかまわないという、今の安倍政権の倒産・大量解雇攻撃との対決でもあります。
 こんな時代、団結して闘う以外に生き抜く道はありません。ともに15春闘を闘いましょう!

ビラへのリンク

2015/03/11

3・22首都圏春闘大行動

http://www.godoroso-zenkokukyou.org/grz/wp-content/uploads/6f5b8695d3b142e8feb4eed057f7bbb2.pdf


労働組合をつくってたたかおう! 

賃金あげろ! 戦争反対! 非正規撤廃! 解雇撤回!
全原発廃炉! 消費税全廃! 労働基準法改悪反対!

 私たちは3月22日、労働者の怒りを集めて首都圏春闘集会を行います。みなさんの結集を訴えます。

●安倍政権による「戦争」と「社会の崩壊」に怒りを!

 安倍政権は私たち労働者を労働法制の改悪や民営化・非正規職化による低賃金・過労死で、そして集団的自衛権の行使や憲法改悪によって戦場で、福島への帰還強制や原発再稼働による放射線被曝で、生きられない「地獄」へとさらにたたき落とそうとしています。
 それは職場で労働者が殺されるというだけではありません。28年前の国鉄分割・民営化によって生まれたJRはこの3月、ダイヤ改定を行います。「北陸新幹線や上野東京ラインの開業によって便利に」という宣伝の裏で起こることは、鉄道業務の全面的な外注化と労働者の非正規職化と労働強化、賃金の徹底的な切り下げ、安全の完全崩壊と地方の全面的な切り捨てです。いまや、鉄道業そのものに責任を取らないのがJRです。必ず大事故が起きます。その一方で安倍政権の先兵として、福島第一原発近くへの常磐線再開やバスの運行など、フクシマの怒りを国家をあげて抹殺する、その先頭に立っています。安倍政権とJRは完全に一体であり、JRの姿はすべての資本・企業の「命よりカネ」「社会の存続よりも団結破壊」という姿です。このまま安倍や資本家にまかせたままでは、もはや社会そのものが成り立たないところまできているのです。

●動労総連合とともにストライキで闘い、団結をとりもどそう!

 安倍は「日教組やじ問題」に見られるように、労働者や民衆が団結して立ち上がることを死ぬほど恐怖しています。いま必要なことは、労働者と労働組合が固く団結して先頭に立ち、すべての人々が怒り、闘い、そして団結を取り戻すことです。「生きられる賃金よこせ!」「非正規職なくせ!」「過労死させるな!」「被曝させるな!」「原発なくせ!」「戦争なんか許さない!」「生きさせろ!」という心の底からの怒りの声をひとつに集めよう。
 いまの労働組合は連合やUAゼンセンをはじめ、指導部が会社・当局と一緒になって賃下げや首切り、労働者の分断を進めています。「官製春闘」はそのための大ペテンです。私たちは国鉄・分割民営化絶対反対を貫いて、職場で団結を守り闘ってきた動労千葉・動労水戸-動労総連合の闘いを守り抜き、全国に押し広げていくことで連合の支配をうち破り、怒れる現場労働者の手に労働運動をとりもどそう!と訴えます。
 動労千葉は千葉の地から、3月ダイ改による地方の大反乱の中心となり、またJR貨物による大賃下げ攻撃にたいするストライキ闘争を打ち抜いて結集します。動労水戸は常磐線開通による被曝労働拒否のストライキで原発労働者をはじめ「フクシマの怒り」の先頭に立って結集します。4~6月、ゼネラルストライキに立ち上がる韓国・民主労総と国境を越えて連帯し、立ち上がろう。戦争と原発を止め、いまの腐りきった社会のすべてをひっくり返す力がここにあります。
 今年の春闘を出発点に、ともに労働運動を復権させましょう。怒りの結集軸を、無数につくり出しましょう!
 3・22春闘大行動への結集を!

 3月22日(日)午後2時30分〜 集会
宮下公園(渋谷区神宮前6−20−10)
集会後、JR貨物本社へデモ


2015/03/06

集団的自衛権反対ニュース9号

集団的自衛権反対ニュース9号が発行されました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/images/syudanjieinews09.pdf
ニュースへのリンク

とめよう戦争への道!百万人署名運動サイトから転載

2015/03/02

盗聴法改悪阻止! 3.21集会へ!

https://drive.google.com/file/d/0B26RL6rZfHiLdm5aQ0I4cjRfQTA/view?usp=sharing

2015年3月21日(土)午後6時半開場
セシオン杉並
3階「第8~第10集会室」





中東参戦と「特定秘密」発動

 日本人拘束事件では、「有志連合」の一角として、空爆国支援を表明した安倍首相の中東演説強行および戦費拠出という戦争外交によって、後藤さんらが見殺しにされました。その一連の過程がすでに、「何が秘密かも秘密」の特定秘密のもとで進められた集団的自衛権の行使です。安倍政権の「反テロ戦争」=石油利権のための中東参戦が、一挙に治安弾圧を激化させています。

階級的労働運動派の歴史的登場

 安倍政権による戦争と犠牲強要の政策に対する怒りがますます高まっています。何よりも、中曽根政権以来の改憲を狙った国鉄闘争潰しに対する解雇撤回闘争の不屈の前進のなかで、クビきり絶対反対、非正規職撤廃、外注化・民営化阻止で闘う動労総連合を先頭とした階級的労働運動派が登場し、フクシマの怒りと共に反原発闘争を進め、戦争・改憲阻止 宣言を発し、アメリカ・韓国・ヨーロッパなどとの強力な国際連帯を進めています。ここに、プロレタリア文学で労働者 の団結を訴えた小林多喜二の遺志を引き 継ぎ、治安維持法の歴史を乗り越える巨 大な展望があります。
 階級的団結と国際連帯に依拠して安倍政権への広範な怒りと結合し、秘密法・盗聴法絶対反対の立場で大胆に運動を拡大していく中に、現代の治安維持法を打ち破っていく未来があるのです。

「大同団結」か「階級的団結」か

 一方で、団結破壊攻撃に屈服したところから出てくる、「盗聴法絶対反対ではたたかえないから、盗聴拡大反対の一致点で運動を広げる」というような、いわゆる「大同団結」論は、闘う団結を解体して再び三たび治安維持法型弾圧に敗北する道です。
 自民党政権への怒りを「大同団結」的に糾合した民主党政権の無残な崩壊の帰結として登場した安倍政権は、民主党の基盤をなした御用組合・連合を分裂させて完全な戦争翼賛=かつての産業報国会化を策動し、また日弁連執行部の新捜査手法導入賛成への転向をおし進め、盗聴 法改悪などをお膳立てしたのです。戦争情勢、「現代の治安維持法」情勢においては、もはや選挙の時だけ繰り広げられる野党共闘など無力であり、労働者民衆の階級的団結に依拠した鮮明な主張と闘いでこそ勝利できます。

「完黙・非転向」で弾圧と闘う

 階級的労働運動派は、民主党政権時の国鉄闘争全面降伏「和解」=労働運動総屈服の策動を乗り越えて国鉄闘争全国運動を結成し、階級的団結を守り拡大してきました。この闘いが、治安弾圧を打ち破る力となっています。
 労働者1万人結集を訴える11月集会のデモに参加した学生が不当逮捕された際には、獄内では「完全黙秘・非転向」で勝利し、京大では弾圧の手引きをした公安警官を摘発・追放する闘いが注目され、たたかいの前進を勝ち取っています。

戦争法・盗聴法阻止の決戦へ

 私たちは今春、解雇撤回、外注化・大合理化の3月ダイ改と闘う国鉄闘争と反原発闘争を共に闘って労働者民衆の団結を広げ、安保関連法案阻止の大闘争と一体の4〜6月新捜査手法導入阻止のたたかいを切りひらきます。




戦争のための秘密法・盗聴法は廃止!
階級的団結と国際連帯で勝利しよう!


  イスラム武装勢力とは、そもそも米英仏が、石油利権のための帝国主義的な中東支配に対する、民衆の怒りを分断し圧殺するために育成し、それが破産した結果として登場したものです。ソ連からのアフガン奪還と称してCIAが訓練したビンラディン一派が、「湾岸戦争」に怒って寝返ったのはあまりにも有名だし、「イスラム国」などは、イラク侵略戦争の暴挙に加え、反米シリア政府を転覆するためにサウジ反動王政などを経由して膨大な資金・武器を供与することなしには成立しえなかったものです。「反テロ戦争」の本質は、生きるための民衆の闘いの分断・圧殺です。中東の労働者民衆は、中東侵略戦争と「イスラム国」の襲撃に対して、労働組合を結成して不屈の団結と闘いに立ち上がっています。
 侵略戦争の泥沼を断固拒否し、国境を越えた労働者民衆の団結で戦争を阻止することに唯一私たちの未来があります。

労働者民衆の国際的団結のみが戦争を阻止できる

ビラへのリンク 表
ビラへのリンク 裏

現代の治安維持法と闘う会サイトから転載

2015/03/01

3・29全国総決起集会

http://www.sanrizuka-doumei.jp/home/documents/150329syoseijo.pdf


招請状

 全国の闘う仲間のみなさん! 三里塚芝山連合空港反対同盟は来たる3月29日、「市東さんの農地を守ろう! 戦争をとめよう! 全国総決起集会」を成田市の中心部で開催します。みなさんの結集を熱烈に訴えます。
 安倍政権による戦争と改憲に向けた政治に人びとが怒りを燃やして立ち上がり始めています。安倍首相は、自らがもたらした日本人人質殺害の責任を居直り、自衛隊の恒久派兵法、周辺事態法の改悪、PKOでの武器使用解禁、そして来夏参院選後の国民投票の実施による憲法改悪の表明まで行いました。
「戦後以来の大改革」と称して、数千万のアジア人民、日本の民衆を虐殺した戦前の歴史へと労働者・民衆を引きずり込もうとしています。1%の金持ちの利益のために99%の人びとの命を再び犠牲にしようというのです。
 3・29全国総決起集会は、反戦・反権力の砦として国家と闘いぬいてきた三里塚闘争が、安倍政権打倒をかかげ、すべての人びとの怒りを結集し戦争政治反対の声を上げる集会です。
 さらに、市東孝雄さんの農地を守る闘いは、「新農政」をかかげて農業を破壊する安倍政権との最先端の攻防です。「岩盤規制の撤廃」と称する農協、農業委員会解体、家族農業の破壊、企業の金もうけへの農業・農地の売り渡し――これらの暴挙と対決する砦です。
 耕す者の権利を守るはずの農地法を使って農地を奪う国土交通省、成田空港会社の違法・不当性はあまりにも明らかです。東京高裁小林昭彦裁判長のもとで進められている農地裁判の控訴審で徹底審理を行わせ、一審・千葉地裁の農地明け渡し判決を打ち砕きましょう。
 安倍政権は2月13日、成田空港での第3滑走路建設を含む交通政策基本計画をあらためて決定しました。数百軒の民家を撤去し、騒音地獄を拡大して計画される3500メートルの新滑走路建設、空港の24時間化、B滑走路の1000メートル延長などの住民追い出し攻撃を地域の人びとと連帯して阻止しなければなりません。
 今回の集会を、47年ぶりに成田市市役所そば、1968年2、3月闘争を闘った旧成田市営グラウンド=現在の栗山公園で開催することを決定しました。戦後の歴史の分岐点となる2015年、あらためて成田市民に三里塚の熱い思いを訴える決意です。
 特急列車の「廃止」で地方を切り捨てるJRのダイヤ改定は住民を追い出す第3滑走路建設と同じです。これと闘う動労千葉を先頭とした労働者の闘い、労働者と農民の連帯した闘い、学生、市民の闘いがうねりとなって職場、学園、街頭を圧倒する時が来ました。今こそ「命より金」の社会を変えよう。韓国やアメリカなど世界の人びととの連帯を深め、「農地は命」と闘う市東さんを先頭にTPPを阻もう。
 「帰還」攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄の怒りと連帯しよう。関西を始めとする住民運動のすそ野を今こそ大胆に広げよう。国策と闘うすべての人びととつながり、3・29三里塚全国総決起集会を成功させよう。

2015年2月25日



 
市東さんの農地を守ろう!
戦争をとめよう!

3・29全国総決起集会

【日時】3月29日(日)正午
【会場】成田市栗山公園
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟

招請状へのリンク

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

福島診療所建設委員会

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

 子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
 福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
 警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
 しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
 だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。

 今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
 福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
 チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。

 これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
 予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
 診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。

 実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
 広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
 この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
 まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
 未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。

 福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。

2011年12月1日

わたしたちが呼びかけます
●福島から
 清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
 佐藤 幸子(NPO法人理事長)
 椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
 橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
 市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
 鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
 佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
 渡辺  馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
 吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
 杉井 吉彦(本町クリニック院長)
 松江 寛人(がん総合相談センター所長)
 吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
 末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
 布施 幸彦(館林厚生病院医師)

URL: http://www.clinic-fukushima.jp/

〒192-0046 東京都八王子市明神町4-14-5
リーベンスハイム八王子2-203 合同労働組合八王子
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