2013/02/28
福島の子どもたちに集団疎開を!2.23新宿デモ
2月23日(土)午後1時から、新宿駅東口「アルタ」前で、福島の子どもたちを被曝から守ろう!とアピール活動とデモがありました。「ふくしま集団疎開裁判の会」が呼びかけたもので、約600名の人々が参加、郡山市からも集団疎開裁判を闘う人々が大型バスでかけつけました。
2013/02/27
3・7緊急現地闘争に結集を
NAAは第3誘導路の供用を3月7日に前倒しして開始しようとしています。
反対同盟は市東さん宅を誘導路で完全に包囲し、追い出そうとする卑劣きわまりない攻撃に断固たる反撃の闘いを取り組みたいと思います。緊急ですが、ご参加をお願いいたします。
第3誘導路粉砕緊急現地闘争
日時 3月7日(木)13:30
場所 市東さん宅南側開拓組合道路
デモ 市東さん方畑(元現闘本部脇)までの往復デモ
※途中、市東さんの畑で集会(14:30~)
2013/02/24
2013/02/17
郵政非正規ユニオンNEWS20号
19名解雇は組合つぶしの不当労働行為だった
ことがほぼ確定!
東京多摩支店不当解雇撤回・労働委員会闘争
第3回証人尋問大工原課長・中川室長を徹底追及!
2月14日、郵政非正規ユニオンが齋藤委員長ら組合員の不当解雇撤回を求めた東京都労働委員会の第3回証人審問が開かれました。
まずは東京多摩支店・中川陽二業務企画室長。前任は東京支社総務部調整役。
中川証人は「宅配統合に伴う混乱の解消のため大量に採用したが、黒字化達成のため、余剰人員を雇い止めにした」「1年を超えて雇い続けると、解雇しにくくなるから、1年に満たない人員から雇い止めにした」「支店単独で1億6千万円の人件費削減目標」などと言いました。「宅配統合後の混乱」とは、経営陣がもたらしたものです。「長期スタッフ募集」を掲げて募集した労働者を勝手に「余剰人員」などと呼び、経営の失敗は棚上げして、ゴミのように解雇するなど断じて許せません。
さらに、組合の団交要求を受けながら、1ヶ月にわたって引き延ばすなど、終始不誠実な態度をとり続けたうえに、一方的に「次回をもって団交を打ち切る」などの脅迫な行為も明らかになりました。「これまでJP労組と団交したことなどないから」などと言っていますが、つまりは労働者がたたかう組合をつくって立ち上がったとたんに、会社の「好き放題」の労働者支配などグラグラになるということがはっきりしたのです。
続いて、東京多摩支店輸送ゆうパック課・大工原重良担当課長(現・新宿郵便局郵便課)の登場です。「アルバイトのクズが組合なんかつくりやがって」等々の暴言を隠蔽する「陳述書」を用意してきましたが、頭隠して尻隠さず、暴力的職場支配の実態が次々に明らかになっていきます。
大工原課長は、非正規ユニオン結成の後、労働者どうしのトラブ ルを口実に、齋藤委員長を「対話」と称して呼び出し、彼が職場で受けた不利益をメモに残していることを知ると、なんと1時間にわたって「メモを出せ」「どうして渡さないんだ」と恫喝したのです。
さらには「自分も組合(全郵政)の役員をしていた。言動に気をつけないと周りの人間から反感を買うぞ」と言ったことなどすべてを認めました。なにが「熱血指導」(中川室長)でしょうか。れっきとした不当労働行為であり、脅迫、暴力、パワーハラスメントという犯罪行為です!
齋藤委員長が「あなたは当時、私に対して『赤旗振った連中と一緒にやるのか!』と言ったが、今日はその仲間が大勢駆けつけている。同じセリフを言ってみよ!」と追及すると、日頃あれほど傲慢にいばりくさっていた課長は何も言えません。
この日の労働委員会闘争は、雇い止め、パワハラ等々、職場の悔しい思いに泣き寝入りせず、闘って勝てる展望を示しました。
みなさん、いっしょに声を上げていきましょう!
スキルダウン・雇い止め・退職勧奨受けたらすぐ連絡を!
非正規社員に対する3月雇い止め攻撃を許すな!
「平成24年度黒字化」の掛け声の下に、職場は大混乱におちいっています。全国の郵便局では、交通事故死が頻発し、休憩時間も取れない極限的労働強化の中で、病に追い込まれ、自殺者が出るなどかつての郵便局では考えられない事態が起きています。
これは、ゆうパックと日通の合併の破産によって生み出された1034億円の赤字を解消する為に、2011年9月4万6千人の非正規社員をリストラしたことによって引きこされているのです。
4万6千人のリストラが、単に首切りにとどまらずに、職場に残った社員の首を締め上げているのです。本当にこのままでは黙っていれば殺されてしまいます。
非正規社員のみなさん一人ひとりが「おかしい事はおかしい」と今声をあげる時です。郵政非正規ユニオンは共に闘います。
職場からの声
◆現場では交通事故も郵便事故も激発している。会社が示す「改善策」は、責任をすべて現場に押しつけるもの。会社の責任(人件費削減による過重労働)を曖昧にしている限り何の解決にもならない。
◆アマゾンなどの荷物が増えたせいで、日曜出勤が回らなくなっている。以前は一人でできた仕事が、二人出しても回らない!
◆労災事故が数多く起きているが、当局は必死に隠すので、泣き寝入りするしかない。当局の「恩恵」ではないのに。労働者は法律を知らないと思って、好き放題やっている。
◆スキル評価で、誤配などをあげつらって大幅な降格・賃下げがまかりとおっている。「能力がない」と責め立てて「自己都合」で退職届を出させる作戦。若者を使いつぶすブラック企業じゃないか。
◆年休は申請すれば無条件に取らせなければいけないのに、希望を出しても「忙しいからダメだ」と言われる。そして当局の都合で「この日に休め」と勝手に年休を入れられる。
◆長いミーティングのせいで、昼休憩をとる時間もない。弱い立場の労働者に矛盾が集中し、書類上は休憩をとったことにさせられている。休憩をとらないことが労働者の「コンプラ違反」にされてしまっている。すべては会社の責任じゃないか!
現場から反撃をたたきつけよう!
みなさんの職場で起きている問題、報告を寄せてください!
◇◇ 非正規社員のみなさん◇◇
①会社から「契約打ち切りです」といってきたら、「辞めない」とはっきりと意思表示して下さい。そしてこういう時こそ、一人で悩まないで、郵政非正規ユニオンにすぐに連絡を入れて下さい。
②人件費の大幅削減、営業ノルマの達成、経費の削減で職場は休憩時間もない労働強化で大混乱しています。作業中の交通事故や病気休暇、作業ミスなどを口実にした雇い止めは違法です。その時はご連絡下さい。秘密は厳守します。
2013/02/16
2.24(土)DVD上映会&学習会
原発いらない「母親たちの反核運動」
~3000万の署名大国を揺るがす~
2.24(土)DVD上映会&学習会
日時: 2月24日(日) 13:00
会場: 御殿山コミュニティレンター
主催: NAZEN吉祥寺
ビキニ事件は反原発・反核運動の原点です
◆原発推進の安倍倒せ! 吉祥寺デモ&学習会をやりました!
「原発いらない、核もいらない。再稼動反対、絶対反対。安倍政権は、原発つくるな!」――1月27日に、吉祥寺デモを元気いっぱいやりきって、私たちナキチ(NAZEN吉祥寺)は、ビキニ事件の学習会で59年前(1954年)に起こったビキニ事件の真実こそ、今よみがえらせる必要があると気がつきました。
◆ビキニ事件をきっかけに反核運動が全国・全世界に
1954年3月1日、アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁における水爆実験によって、第五福竜丸をはじめ日本漁船856隻、マーシャル諸島住民をはじめ広範囲の海や土地を被曝させました。水爆実験ブラボーの破壊力は広島原爆の約1000倍、TNT火薬に換算して15メガトン(第二次世界大戦で使用された全爆弾を合計しても3メガトン)と言われています。
ビキニ事件後、放射能雨が日本中をパニックに陥れました。しかし、日本の民衆は、ヒロシマ・ナガサキへの苦しみと怒りをこのビキニ事件をきっかけに解き放ち、杉並から原水爆禁止署名運動が全国に広がり、各地で集会やデモが取り組まれていきます。1955年8月6日の原水禁第一回世界大会では約3千万筆が、さらに全世界では6億をこえる署名運動が広がっていきました。(今回のDVD上映会は、全世界に広がった署名運動をとりあげています。)
◆ビキニ事件の真実を隠蔽した日米政府
これにたいしてアメリカと日本政府は結託して、「毒をもって毒を制す」政策で、原発を導入するために、「核の平和利用」を大々的に展開していきます。アイゼンハワー米大統領は、「アトムズ・フォー・ピース(原子力の平和利用)」を打ち出し、ソ連(当時)と対抗する軍事ブロックの形成と原発の商業化を狙ったのです。日米両政府は、反核運動の沈静化を図るため、「23人の漁夫は、2~3週間、せいぜい1ヶ月もしたら治るだろう」(原爆調査委員会(ABCC)モートン所長)、「いまの程度の放射能雨なら永久に飲んでも害はない」(大阪大学・朝田常三郎)などとビキニ事件の真実を隠蔽し、核開発・原発開発にのめりこんでいきます。このやり方こそ、今の福島でおこなわれている復興キャンペーンとまったく同じ構造ではないでしょうか!?
◆ビキニと福島を結ぶ反原発・反核運動を
今年の3月11日で福島原発事故から2年がたちますが、状況は何も終わっていません。いや、むしろ「福島圧殺内閣」の安倍政権になり、原発の再稼動と新規建設がもくろまれ、核武装政策で、福島県民への被曝の強制と隠蔽が進められています。膨大な税金が形だけの「除染」を請け負ったゼネコンのぼろもうけになっています。
政府や東電の原発事故の責任をのがれ、証拠を隠蔽し真実を捻じ曲げるやり方に、いいかげんにしろ!ふざけるな!と、福島現地で、全国各地で怒りの声が絶えることなく上がっています。
ヒロシマ・ナガサキ・ビキニそしてフクシマとつながって、みんなでナキチに参加して一緒に学習し、そして行動していきましょう! 3・1ビキニデー集会(セシオン杉並)、3・11反原発福島行動2013(福島県教育会館大ホール)に集まりましょう!
2013/02/15
”かえってきました” 鰕名さんからの勝利の第一報が届きました!
全てのみなさん!新潟県労働組合交流センター、新潟地域一般ユニオンの鰕名です。昨日(14日)23:40に皆さんの絶大なご支援によって不当逮捕から「一泊2日」で奪還されました。今回の弾圧は、私たちの資本との闘いが安倍と、警察を追いつめた結果であり、焦りに駆られた無茶苦茶な弾圧です。被害者もなく、トラブルで困る人もいないという今回の「事件」を裁判所も追認できず、勾留をつけることができませんでした。大勝利です。今後、皆さんと共に安倍打倒、外注化阻止・非正規職撤廃闘争を闘い、フクシマの怒りをわがものとして原発再稼働を許さない闘いの先頭で闘いぬく決意です。まずは、ご支援のお礼と、報告まで。本当にありがとうございました。
【参考記事】 http://gorohachi.blogspot.jp/2013/02/blog-post_14.html
2013/02/14
新潟地域一般労働組合鰕名一男委員長への不当弾圧・逮捕を弾劾する!
新潟地域一般労働組合より、不当弾圧・逮捕を弾劾するメッセージが届きましたので掲載します。
全国協のみなさんへ
新潟地域一般労働組合書記長の八代です。
本日早朝、鰕名一男委員長(新潟県労働組合交流センターの共同代表も兼務)が、「電磁的公正証書原本不実記録・同供用」で不当にも逮捕されました。青年を先頭に反原発などを地域・職場で闘う私たちに対する弾圧を、断じて許すことはできません。地域一般と新潟交流センターは、全力で反撃し、早急にとり戻す決意です。みなさんからの檄文をお願いします。
2013/02/11
3・11反原発福島行動 ’13
再稼働阻止! 未来のために立ち上がろう!
3・11反原発福島行動 ’13
3・11福島を風化させるな!
福島現地から声を! 全国から集まろう☆
実行委員会のブログはこちら
http://fukushimaaction.blog.fc2.com/
2013/02/10
2013/02/05
2013/02/03
郵政非正規ユニオンNEWS19号
組合潰しの雇い止めは明らかだ東京
多摩局は直ちに全員を職場に戻せ!
第二回都労委証人尋問
再び傍聴席を埋めつくす結集
全逓部会と齋藤委員長との出会いから組合結成・不当解雇撤回闘争にいたる不当労働行為との闘いを明らかにする
1月24日、郵政非正規ユニオンが、齋藤裕介委員長をはじめとする組合員の不当解雇撤回を求めた、東京都労働委員会の第二回証人審問が開かれました。前回の齋藤委員長、渡貫書記長に続き、この日、郵政非正規ユニオン執行委員の早川繁雄さんと大畠公彦さんが証人として立ち、組合側代理人の森川文人弁護士と酒井健雄弁護士がそれぞれ尋問を行いました。今回も傍聴席は満席。厚い支援共闘の陣形は頼もしく、本当に感謝です。
若い世代とともに闘う労働運動復権
二人の証人は、いずれも物ダメ・ストライキ闘争を闘い抜いた、かつての闘う全逓の活動家です。この全国労組交流センター全逓労働者部会の仲間が、郵政職場に闘う労働運動を再びよみがえらせようと職場ビラ入れ・署名活動を強化し、その中で齋藤裕介さんという若い世代と出会いました。その不当な雇い止め解雇攻撃との闘いの中から、ついには新組合結成にいたる、今日までの闘いの全過程が、生き生きと証言されたのです。
それは同時に、郵政資本・東京多摩支店の数々の不当労働行為との闘いです。具体的に証拠を示し、会社の不当労働行為の全容を暴く証言となりました。
2010年7・1宅配統合の失敗という郵政民営化の大破産、それに対する年末「郵政大リストラ」計画の発覚という事態の中で、早川さん大畠さんら全逓部会は、非正規労働者の組織化の方針を確立して活動を開始しました。門前ビラ入れや署名活動の中で、出退勤の労働者との討論がはじまりました。その人達が皆、後に組合員となった人達です。その一人、齋藤さんが雇い止め通告を受けた時、真先にしらせ、相談したのが全逓部会の早川さん大畠さんでした。こうして闘いが始まったのです。
齋藤さんの決然とした決起に仰天した当局は、この最初の雇い止め攻撃を事実上撤回し、齋藤さんの雇用を継続しました。この時、齋藤さんは「やっぱり労働組合の力が必要だ」と実感し、自ら活動を開始することを決断しました。全逓部会に参加し、労働組合と労働運動について学習会を積み重ねました。そこで「まず自分が職場のリーダーになることだ」と気づき、率先して職場の清掃をよびかけることから始まって、活動を開始したのでした。
組合作り始めるや狙い撃ち雇い止め解雇攻撃
これを見ていた会社側は、齋藤さんとその仲間を職場から排除し、新組合の結成を妨害しようとしたのです。これが2011年6月15人の雇い止め、9月4人の雇い止めです。その結果、齋藤さんと同じ職場・同じ勤務時間帯の非正規労働者が狙い撃ちされ、後に組合員となる人だけが総て雇い止めとなりました。こんな露骨な不当労働行為は前代未聞です。この中で、有光による齋藤さんへの「死ね」「殺すぞ」という暴言・暴力行為があり、大工原による「バイトの分際で労働組合なんかつくりやがって」という暴言・暴力行為があったのです。
不当労働行為のオンパレード
さらに証言で、団体交渉開催日の引き延ばし、深夜勤務の齋藤委員長が出席困難な昼の時間帯での団交ごりおし、一切の資料開示要求を拒否してきたことを明らかにしました。まさに「不誠実団交」、事実上の団交拒否という不当労働行為そのものです。あげくに会社が最初に齋藤さんの雇い止めを画策し、後の6月9月雇い止めを準備して6か月雇用を3か月雇用にこっそり変更していた2~3月過程のことなど、会社側団交員の中川業務企画室長と渋谷郵便課長が「私は4月に赴任してきたので知りません」と開き直るしまつでした。
また当時、郵政本社が「社外秘」文書で、その年の9月に一斉雇い止めをせよと指示していたにもかかわらず、東京多摩支店でのみ6月雇い止めが行われた事実も指摘されました。なぜ東京多摩だけ6月に? 組合つぶしのためです。この時、雇い止め解雇する組合員のかわりに64人ものアルバイトが穴埋め採用されていた事実も指摘されました。本当に不当労働行為のオンパレードではありませんか。
次は大工原が登場! 徹底追及するぞ!
早川さん、大畠さんは、今日にいたる郵政民営化とその破綻の現実を怒りをこめて暴き弾劾しつつ、証言を貫きました。これには、会社側・代理人弁護士も、まともに反対尋問もできません。団交期日の引き延ばしが、なぜ組合に対する攻撃だというのか、というふざけた反対尋問には、雇い止め解雇通告を受けている労働者にとって一日一日がどんなものなのかわかっているのかと、逆に突きつけられ、ぐうの音も出ませんでした。
次回は2月14日(木)13時30分から、大工原と中川室長の証人尋問です。不当労働行為の張本人中の張本人です。みなさん、こいつらの顔を見に来てください。さらに多くの傍聴で取り囲み、徹底的に叩きのめしてやりましょう。
2013/02/02
吉祥寺デモ&「ビキニ被爆」学習会やりました!
原発推進の安倍政権を倒せ!!
1月20日、NAZEN吉祥寺はデモと学習会を行いました。
「野田の次は安倍打倒」
「線量かくして被曝させるな」
「子どもを守れ」「除染で会社はピンハネすんな」
「ガレキでゼネコン、ピンハネすんな」!
36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう
36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう
子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。
今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。
これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。
実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。
福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。
2011年12月1日
わたしたちが呼びかけます
●福島から
清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
佐藤 幸子(NPO法人理事長)
椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
渡辺 馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
杉井 吉彦(本町クリニック院長)
松江 寛人(がん総合相談センター所長)
吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
布施 幸彦(館林厚生病院医師)
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