2012/03/15

郵政非正規ユニオンNEWS第4号

全国ビラ第4号ビラ

全国でゆうメイトの雇い止め相談、
郵政非正規ユニオンに続々と!
不当な雇い止めに対抗するすべはまだある!

JP労組は闘わない御用組合!

郵便局ではたらく皆さん日々の激闘のなかご苦労様です。
今回のビラは3月末雇い止めをくいとめる決戦の場として、前号の緊急ビラとあわせて2枚で送ります。
郵政非正規ユニオンは全国組合として全国の各支店にビラによる情報の強化を図っていますが、郵便局は24時間営業。こまぎれのシフト制で行き渡らない職場の仲間たちへの伝達を皆さんにお願いします。
昨年よりはじまったゆうメイトの大量雇い止めの本格化は、この3月末までの契約としてすでにリアルタイムで始まっています。
この不当な当局の雇い止めに抵抗するためのビラまき強化で色々な新情報が組合に殺到し、その中で雇い止めが昨年と違うスタンスをとっている事がわかりました。
今回の雇い止めのターゲットとなっている社員は普通郵便・集配課。昨年にゆうパック課から大量のゆうメイトを雇い止めし人員不足で現場がまわらなくなった為に、ゆうパック課からのこれ以上の人減らしが出来なくなったために今度は集配のゆうメイトから雇い止めを出すこととなったのです。
郵便局の主戦力である集配課からの雇い止めの多くは勤続5年、15年など超長期のJP労組組合員から、解雇首切りが集中しています。
昨年にも少数のJP組合員からの雇い止めは出ましたが、基本的には65歳以上のゆうメイトに限ってが大半でした。

雇い止め通知に対抗するすべとは?

普通に働いている労働者には会社の決定をくつがえす事は不可能のように考えてしまうのが一般的であると思います。
本来ならこうした一個人では対抗することの出来ない交渉などをする組織として労働組合は存在します。ですが残念な事に郵便局を母体とする労働組合JP労組は会社に対して闘うことをまったく行わない組織です。
業界ではこうした企業や社長。経営陣や株主のいいなりで私腹を肥やす一部の企業エリートで構成運営されている労働組合を御用組合といいます。
今回の見出しで強く呼びかけている「対抗するすべはある!」とは、腐って動かない組織に属してただ悲嘆にくれて怒るよりも、健全な組織の一員となって闘う事しかありません。
すなわち非正規社員・ゆうメイト中心による横の組織「郵政非正規ユニオン」に加入し
「雇い止め予告通知」を白紙に戻そうということです。
具体的な手段として「継続して働く意志。生活が成り立たないため本人、家族の意志として辞めることは出来ない!」といった通知書を提出し勤労の意欲を明確にすることです。
こうした通知書をだすことによって「雇い止め予告通知」を撤回させ「予告通知」はあくまで予告であり決定ではない。また本人の希望ではない契約の一方的なうちきりは「社会通念上相応の理由」が認められないかぎりにいたっては「無効」とすることが法律的にも出来ます。
その場合一個人の闘争ではなく「労働組合」の一員としての団体交渉が最も有効です。
労働法とは「労働組合に所属」が基本になっているからです。
「郵政非正規ユニオン」は抗議活動から法廷闘争にいたるあらゆる闘いを実現出来ます

ゆうメイトの大量首切り!その一方で正規社員に特別報奨金79億円の支給!マスコミの取材には一切拒否?

某週刊誌でつかんだ情報として、経営赤字を理由に行われているゆうメイトの大量雇い止めの最中に、新たな事態が暴露されました。
匿名の内部リークでこの「特別報奨金」の支給というとんでもない事実があかるみになったのです。
この79億円にもおよぶ郵政の大盤振る舞いは、行き過ぎたボーナスカットや給与形態の変更に伴う最大月額3割カットやリストラに正規社員が反乱を起こすのではないかと危惧しての緊急対応です。
情報提供の郵政社員からは「アメと鞭のアメが先にきただけだ。このような経営で不安である。」との回答。
私たち郵便事業の根幹を支えながら正規職よりも低い賃金や首切りに怯えながら仕事をけるゆうメイトにとってはとんでもない話ではないでしょうか。
いまなお雇い止めを強行しながら同時に正規社員には特別報奨金を出す。
79億円もの金でいったい何人のゆうメイト社員が助かるのか。怒りをぶつけるべきは、・齋藤・鍋倉両社長とJP労組幹部ではないだろうか!
郵政非正規ユニオンに合流して全国のゆうメイトの怒りを経営陣に叩きつけよう!

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

福島診療所建設委員会

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

 子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
 福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
 警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
 しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
 だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。

 今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
 福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
 チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。

 これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
 予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
 診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。

 実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
 広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
 この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
 まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
 未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。

 福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。

2011年12月1日

わたしたちが呼びかけます
●福島から
 清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
 佐藤 幸子(NPO法人理事長)
 椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
 橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
 市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
 鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
 佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
 渡辺  馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
 吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
 杉井 吉彦(本町クリニック院長)
 松江 寛人(がん総合相談センター所長)
 吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
 末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
 布施 幸彦(館林厚生病院医師)

URL: http://www.clinic-fukushima.jp/

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