2014/12/27

抗議文及び団体交渉申入書

https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBRGNBRTZETnZpZkU/view?usp=sharing



 2014年12月27日
株式会社ワークスタッフ
代表取締役 森 信弘 殿

 合同労働組合八王子
執行委員長 清水 啓安

抗議文及び団体交渉申入書

 12月24日、ダイエー八王子店クリーンスタッフ全員に対し株式会社ワークスタッフより送付された契約解除通知書は解雇通知であり、ワークスタッフ森社長に課せられた雇用責任を放棄した許し難いものである。断固抗議し直ちに撤回するよう申し入れる。
 そもそも12月7日、八王子労政会館労使関係調整室で開催した株式会社ワークスタッフ森社長と合同労働組合八王子との団体交渉でダイエー八王子店でクリーンスタッフとして働く組合員が森社長に雇用責任が重いものであることを指摘し、雇用継続を求め新たな業務を探すように強く求めた。
 森社長はこの組合員の要求に「努力します」と回答した。にも関わらずそのわずか17日後に解雇通知するなど「努力」のかけらもない不誠実の極みである。労働者の生活を一つも考えず、雇用責任を心底軽んじた上に「雇用継続の努力」を端から放棄した森社長に組合員は怒りに燃えており、合同労働組合八王子は断固として抗議するものである。森社長は私たち労働者をなんだと思っているのだ。紙切れ1枚を郵送して労働者を路頭に放り出し労働者をどこまでも愚弄する森社長を徹底して弾劾するものである。直ちに解雇通知を撤回せよ。
 下記の通り団体交渉を要求する。

 記

1.12月24日、株式会社ワークスタッフからダイエー八王子クリーンスタッフ全員に送付された契約解除通知書は解雇通知であり撤回を求める。

2.団体交渉の日時はできるだ早い日にちを求める遅くとも1月上旬には団体交渉に応じること

3.団体交渉の場所は八王子労政会館労使関係調整室。ただしここが確保できない場合は八王子労政会館の会議室をワークスタッフの責任において確保することを求める。

 以上

申入書へのリンク

2014/12/25

偏見と独断にもとづく仮処分申立棄却弾劾!

https://drive.google.com/file/d/0B_eHMUAYIH2UN1FCcmFBYzdUSVE/view?usp=sharing


偏見と独断にもとづく
仮処分申立棄却弾劾!

解雇撤回させるまで闘うぞ

 12月12日東京地方裁判所民事第11部五十嵐浩介裁判官によるS組合員の仮処分申立棄却は絶対に認められません。裁判にも値しない不当な判決であり、郵政非正規ユニオンはこの反動判決を粉砕し解雇撤回まで断固闘うことを表明します。
 判決は、会社側の主張を全面的に認め、解雇の不当性についてS組合員自身の主張や証拠資料の提出を、「推測にも値しない」等と偏見と独断にもとづいてなされた不当判決です。
 第1は、「上司らの債権者(S組合員)への言動に全く問題がなかった否かはともかく、債権者(S組合員)において上司らの指導を受け入れられないことがやむえないほど強度のパワーハラスメントが持続していたことを認めるにたりる疎明な資料はなく、同主張は採用できない。」等と述べ、会社の指導(パワハラ退職強要)を受け入れなかったS組合員に問題があったと切り捨てました。
 第2は、「債権者(S組合員)は入社後1年間に3回の非違行為に対して懲戒(戒告)に処せられている。」等述べていますが、遅刻や業務上のささいなミス等をデッチ上げ、S組合員を自主退職に追い込むための意図的な懲戒処分であり、それ自身が違法であり解雇の理由にはなりません。
 第3は、「他局への配属がなかったからといって債務者(会社)が解雇回避の努力義務を怠ったということはできない」と述べていますが、組合は他局ということではなく、八王子西郵便局内で営業集配課、郵便課、ゆうパック課等への配属について検討し、解雇回避の努力義務を果たしたのかということを主張してきたのであり、他局への配属などの主張は、組合の主張をねじ曲げ会社の主張を丸呑みしたものです。
 第4は、「債務者(会社)において、債権者(S組合員)が本件組合に加入した事実を確定的に認識したのは、平成26年2月28日夕刻と認められるところ」「債権者(S組合員)の解雇処分に関し、同年2月7日、弁護士に相談し、同弁護士から解雇もやむを得ない旨の回答を得て、以後解雇手続きを進めることとなったことが認められる」として、S組合員の主張は採用されないとしました。しかし、2月7日に会社が解雇を決めていたのなら、何故解雇1ヶ月前の2月28日に解雇予告通知を出さなかったのかということです。それは、2月28日にS組合員が郵政非正規ユニオンの組合員であることを通告し、団体交渉を要求した日です。この事態を危惧した八王子西郵便局と日本郵便が協議した後、S組合員を3月24日即日解雇にしたのです。
 S組合員が郵政非正規ユニオンに加入したことを理由に、解雇したことは明らかですが、判決は、こうした事実を全く無視しているのです。
 このような会社の主張を一方的に認めた反動判決は絶対に許しません。
 東京多摩局の不当解雇をめぐる中央労働委員会において重大な事実が明らかになりました。都労働委員会や中労委で、回答を拒否していた会社に中労委が「2011年6月に東京支社管内において、東京多摩局15名の雇い止め以外に、他局において雇い止めが行われたかどうか」について、中労委が「救釈明」による証拠の提出を求めました。今までひた隠しにしてきた会社は、東京支社管内で6月の雇い止めは東京多摩局以外になかったことを認めました。郵政非正規ユニオン潰しの重大な事実が明らかになったのです。
 S組合員の解雇は、東京多摩局からはじまった非正規労働者の組合、郵政非正規ユニオンの団結を破壊し、組合を根絶せんとする、日本郵政の不当労働行為です。
 八王子西局、東京多摩局、晴海局は堅く団結し、組合潰しの不当労働行為を絶対に許さず勝利まで闘います。
 みなさんのご支援をよろしくお願い致します。

たたかう郵政非正規ユニオンに加入しよう!

郵政非正規ユニオン支援の訴え


 郵政非正規ユニオンは結成から4年目を迎えています。
 現在東京多摩局、晴海局、八王子西局、荻窪局などで、解雇撤回の労働委員会闘争が闘われています。
 東京多摩局から始まった一連の不当解雇に対し、労働委員会が、日本郵便による郵政非正規ユニオン潰しの、不当労働行為の疑いを強く持ち始めています。郵政非正規ユニオン潰しの不当労働行為が全面的に明らかになる決定的な情勢を迎えています。
 皆さんのご支援をお願い致します。

ニュースへのリンク

2014/12/24

来年2月ダイエー八王子店閉店 解雇撤回で闘います

https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBOU0xZHZyWm0xa2c/view?usp=sharing


来年2月ダイエー八王子店閉店
解雇撤回で闘います

 ダイエー八王子店で働くすべての労働者のみなさん。
 ダイエー八王子店をご利用のすべてのみなさん。ダイエー八王子店は来年2月15日をもって閉店し、ダイエー八王子店で働くほとんどの労働者を解雇しようとしています。私たち合同労組八王子は、①雇用の継続と②労働条件の切り下げを許さないことを要求して闘っています。

全国のダイエーの労働者が閉店で解雇に

 株式会社ダイエーは、先月臨時株主総会を開催し、株式交換によってイオン株式会社の完全子会社なることを決めました。これによってダイエーは年内に上場廃止、2018年度にはダイエーの名前も消滅します。八王子店のみならず全国285店舗を再編し、食品に特化した「イオンフードスタイルストア」(仮称)等に衣替えします。
 つまりダイエーは実質倒産であり、イオンに吸収される訳です。問題はこの再編によって正社員とパートの一部を除いてほとんどの非正規労働者(パートなど)が雇い止め(=解雇)となることです。

「雇用斡旋」は解雇にほかならない

 会社の説明によるとダイエー八王子店は従業員総数139人、この内95人が「雇用斡旋対象者」だと言います。「雇用斡旋」とは、雇用を保障するものではありません。新たな就職先を紹介するだけです。会社はダイエーグループや他店で「150人くらいの受け皿」があると言いますが、いわば、ハローワークの求人票を集めてきただけです。就職試験を受けて、受かれば採用されるというだけです。自力でハローワークに行って就活するのとなんら変わりません。
 会社はいかにも従業員のことを考えて。就職先を世話しているかのように振る舞いますが、要するに〈解雇〉だということです。こんなダイエー八王子店の閉店は断じて認められません。ダイエー八王子店の営業が成り立ってきたのは、私たちパート労働者が毎日店舗を清掃し、商品を並べ、お客様を気持ちよく迎え入れてきたからです。20年近くも働き続けてきた労働者を、たった1ヶ月分の「慰労金」で首を切るというのです。労働者を必要なくなったから解雇する、これでは使い捨ての道具と同じです。
 私たち労働者は生身の人間です。合同労組八王子は雇用の継続、労働条件の維持を要求し闘います。




2013年閉店したダイエーグループ企業
2月28日 ダイエー阿久和店
3月31日 グルメシティ町田店
5月 6日 ダイエー藤森店
6月23日 グルメシティ東向島店
7月31日 ダイエー鳴子店
7月31日 ダイエー志木店
9月30日 グルメシティ富岡店
10月31日 グルメシティ伊東店

2014年閉店したダイエーグループ企業 
1月31日 グルメシティ叶谷店
2月23日 グルメシティ熱海店
2月28日 ダイエー立川店
4月11日 グルメシティ裾野店
5月11日 ダイエー熊本下通り店
7月31日 ダイエー京極店



合同労組八王子に入って共に闘おう

労働者を団結させないUAゼンセン同盟

 紛れもない解雇が強行されようとしているのに、あたかも会社が何とかしてくれると思わされているのは、労使一体の御用組合=ダイエーユニオンが「雇用の確保」などと労働者に幻想をふりまいているからです。
 左の表を見て下さい。ダイエー八王子139人のうち正社員25人とA3~A6のパートの人は異動対象とされていますが、95人のパートの労働者は解雇に他なりません。
 ダイエーユニオンはこのことを隠しているのです。すでに会社によって個別面談が進んでいますが、左表の店舗で自分の条件に合うところは限られています。近隣の店舗には当然希望者が殺到するでしょう。これでは同じ労働者同士での「椅子取りゲーム」になってしまいます。
 ダイエーユニオンは、労働者を会社の個別面談にまかせて、労働者の団結を奪っているのです。これでは会社の思うツボです。ダイエーユニオンは、イオングループ労働組合の友好労組で、UAゼンセン同盟の傘下にあります。UAゼンセン同盟は、資本家と「組合役員」が一体となって作った「労働組合」で、資本家の都合のいいように労働者をバラバラにする役割を果たします。

たった1ヶ月分で路頭に放り出すのか!

 すべてのダイエーで働く労働者のみなさん。会社とダイエーユニオン(UAゼンセン同盟)は、一体となって「雇用を守る」という名目の下に、労働者を団結させない=闘わせないまま、この八王子店の閉店を強行しようとしているのです。
 そもそも、解雇なのに「慰労金」(しかもたった一ヶ月だ!)で労働者を路頭に放り出すなど、労働者をなめるのもいい加減にしろ! これでは「解雇予告手当」そのものじゃないか! 合同労組八王子には10年以上も勤めている労働者もいるのだ。それがたった一ヶ月とは何事だ!
 退職金なら「1ヶ月分の賃金×勤続年数」が通例だ。こんなものでだまされてたまるか! 労働者が雇用を守る道は、団結して闘う以外にありません。是非とも合同労組八王子に加入して共に闘おうではありませんか!




【団体交渉で会社が説明した従業員構成と受け入れ事業所】

◎ダイエー八王子店 従業員総数 139人
◆異動対象者 44人 正社員 25人
         パート(アクティブキャップA3~A6)19人
◆雇用斡旋(解雇)対象者 95人パート(アクティブキャップA1~A2)95人

■異動受け入れ事業所 総計28店舗
  ・ダイエーグループ11店(グルメシティ稲城、八幡町、二本松、八王子大和田、高尾、小平、武蔵村山、相模原、上溝、鴨居、小金井)
  ・他店 17店(ドンキホーテなど)
※会社は上記店舗で150人くらいのワクがあるというが……。

ビラへのリンク

2014/12/18

第2回団交 「雇用斡旋」とは首切りじゃないか!

https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBeFoyMXNCeXFnbms/view?usp=sharing

第2回団交
「雇用斡旋」とは首切りじゃないか!

全国285店舗の非正規労働者のほとんどが解雇に

 ダイエー八王子店で働くすべての労働者のみなさん。
 昨日(12月17日)合同労組八王子は第2回団交を行いました。会社側の出席者は第1回と同じ北村・関東人事部人事課長、金子・関東人事部人事課、児玉・八王子店長です。
 来年2月15日にダイエー八王子店は閉店となりますが、これは決して八王子店だけの問題ではありません。「ダイエーは、過去10年リストラに次ぐリストラだった」と言われるように売り上げの下落が止まらず、11月26日の臨時株主総会で、2015年1月にイオンの完全子会社になることを決定し、株式交換により本年12月26日には上場廃止、2018年度には店舗名も消滅します。つまり全国285店舗を再編し、「イオンフードスタイルストア」(仮称)などの名前に切り替えます。問題は、この再編に際し、正規社員とパートの一部を除いてほとんどの非正規労働者が雇い止め(=解雇)となることです。

UAゼンセンの「雇用の確保」は、単なる「就職先斡旋」だ

 団体交渉で会社が明らかにした現従業員数と異動対象者、解雇(雇用斡旋)対象者の数は左表の通りです。そして受け入れ事業所として会社が挙げた事業所も示します。ここで言う「雇用斡旋対象者」には、下請け会社に雇用されている労働者は含みません。会社が「雇用斡旋」と言っているのは、あくまで斡旋であり。雇用を保障するものでは全くありません。各店舗で面接を受け、運良く受かれば雇用されると言うだけです。
 ダイエー八王子店の労働者は、合同労組八王子の組合員以外はほとんどUAゼンセン同盟傘下のダイエーユニオンに加入しています。UAゼンセンは、店舗閉鎖にともなって「雇用の確保」約束していますが、「雇用の確保」の実態は単なる「就職先の斡旋」であり、首切りにほかなりません。「首を切られる」ことをUAゼンセンは隠しているのです。
 会社は「150人くらいの受け入れ先がある」と言っていますが(これ自体信用できない!)、各人の条件に合う事業所は限られます。それも新規採用扱いですから、賃金は大幅に減額となるでしょう。UAゼンセンは、すべてをバラバラの個別面談にまかせ、団結を奪っているのです。

合同労組八王子に入って共に闘おう

「異動」と「解雇」という差別的やり方は許されない

 前ページの表を見てわかるように、正規労働者とパート労働者の内A3~A6の労働者は「異動対象者」で、A1~A2のパート労働者は「雇用斡旋対象者」とされるのも断じて許せません。
 正規とA3~A6の労働者は「異動」であって「解雇」ではなく、A1~A2のパート労働者は、問答無用に「雇用斡旋対象者(=解雇対象者だ!)」とされているのです。
 なぜ、同じ労働者であって差別されるんだ!このような労働者の差別的取り扱いは、明白に違法です。たとえそれが就業規則に規定されていたとしても、違法な就業規則は無効です。こんな差別的なやり方は断じて我慢なりません!

ダイエー・イオンの大リストラ攻撃と団結して闘おう

 イオンはダイエーを2015年1月に完全子会社にし、業績が低迷するダイエーの店舗を再編して、グループ一体で収益改善に取り組む体制を整えると言っています。
 ダイエーはすでに倒産状態であり、消費税の増税によって個人消費が冷え込み、危機はますます深まっています。日本百貨店協会が7月の全国百貨店の売上高を発表しましたが、それによると既存店ベースの売上高は前年同月比2・5%減少し、4ヶ月連続のマイナスとなっています。
 イオンはダイエーの完全子会社化により、ダイエーグループ内のスーパー事業のリストラを加速しています。イオンの社長は「ダイエーは過去10年、リストラに次ぐリストラだった」と語り、ダイエーを首都圏と京阪神エリアで食品に特化した店舗として再生させるとしています。しかし、「これでイオンは茨の道に入った」と言われるように、業績の低迷から抜け出せないのはイオンも同じです。ダイエーの2千億円もの負債を抱え込むことになるからです。
 衆院選の結果を受けて安倍首相は「アベノミクスは承認された」とうそぶいていますが、アベノミクスが世界的恐慌を加速させ、「円安倒産」といわれるように、中小企業の倒産件数は昨年の3倍にまでになっています。GDP(国内総生産)の実質成長率は年率マイナス7・3%(4~6月期)、マイナス1・9%(7~9月期)と2期連続でマイナスに転落しています。労働者の実質賃金は16ヶ月連続で減少し、「生きさせろ!」の声が巷に溢れています。
 ダイエー労働者の闘いは、まさに1%資本家のみ生き延びるためには、労働者はどうなってもかまわないという、今の安倍政権の倒産・大量解雇攻撃との対決でもあります。
 こんな時代に労働者は労働組合に入って団結して闘う以外に生き抜く道はありません。
 ダイエーで働くすべての労働者のみなさん! 合同労組八王子に入って、ともにダイエーの大量解雇攻撃と闘いましょう!

ビラへのリンク

2014/12/11

郵政非正規ユニオンNEWS NO51号

https://drive.google.com/file/d/0B_eHMUAYIH2US0pRZmU2U085cDQ/view?usp=sharing


衆議院選挙東京8区(杉並区)
鈴木たつおさんを国会へ

○非正規労働廃止!
○安倍政権の正規職廃止反対!
○集団的自衛権行使閣議決定反対!
○原発再稼動絶対に許しません!

 衆議院選挙が、12月2日公示─14日投開票が行われます。
 郵政非正規ユニオンは、労働者は資本の奴隷ではない。非正規職を撤廃せよ!正規職廃止反対!集団的自衛権行使閣議決定絶対反対を掲げる鈴木たつおさん(東京8区 杉並区)を推薦します。
 鈴木たつおさんは、労働者の総非正規職化が、雇用の不安定化と貧困と格差を招く問題として、非正規職の撤廃を訴えています。
 鈴木たつおさんと共に労働者が人間らしく生きられる社会をつくりましょう。




新西東京局開設反対!
郵便内務の廃止阻止を!
労働者代表鈴木たつおさんを推薦します


 日本郵政は、15年株式上場を突破口とする中期経営計画(合理化)を2月発表しました。
 新たに開設される新西東京局と現行の新東京局、東京多摩局の3統括局に次世代区分機を大量に投入し、一般局の郵便内務を統括局に集中する大規模な合理化計画です。

郵便内務廃止の大合理化

 合理化計画は、東京全局の郵便内務の区分作業を廃止にし、低賃金化、大量解雇と団結破壊が目的です。
 こんな大合理化を半年の期間の中で業務移管を実行することは不可能です。
 ペリカン便とゆうパック統合の失敗による大赤字を再びつくるものです。
 新西東京局は、埼玉県和光市に敷地面積は東京ドームの3倍の広さをもち、東京エリアの巨大統括局です。
 東京エリアの新東京の一部と東京多摩局の郵便番号上二桁が16〜18地域10局以上が新西東京局に移管されます。
 開設はゆうパックが来年5月、郵便関係の業務は8月から予定されています。

配転反対の声を挙げよう

 配転のための募集が行われていますが、配転になった場合、大幅な賃金ダウンになります。埼玉に配転ということで最低賃金が減額されます。地域手当なども減額となります。通勤等は、最寄りの駅からはかなりの距離があり、電車やバスなどの通勤は無理があり自家用車など使用の場合は通勤費などが大幅に増えます。
 東京多摩局では、三多摩地域の3割強の局が新西東京局に移管になります。これに伴って大幅な強制配転と、人員削減の退職強要が行われることは明らかです。

合理化を推進するJP労組

 JP労組は中期合理化計画を全面的に容認し、会社と一体となって合理化計画を積極的に推進しています。
 配転に応じても、大幅な賃金の減額や過酷な労働、長時間通勤による不眠や体力の消耗などによって疾病に追い込まれかねません。
 配転や退職強要があったら、まず郵政非正規ユニオンに連絡してください。郵政非正規ユニオンに加入し団体交渉を要求し闘えば、不当な配転や雇い止めは阻止できます。東京荻窪局では、大幅なスキルダウンに対し団体交渉を要求し全面撤回を実現しました。闘えば必ず勝利することが出来ます。

スキルダウン 雇い止め 退職強要 配転攻撃
受けたらすぐ連絡を!




八王子西局のSさんにたいする不当解雇を弾劾する
連載(1)


 Sさん解雇撤回の地位保全の裁判(6月5日申し立て)をおこなっています。日本郵政は「パワハラではない」と強弁し、不当解雇を居直っています。会社は私たちの組合を排除するために解雇したのは明らかです。
 裁判闘争への支援を求めるため、私たちが裁判で主張している点を掲載していきます。

自主退職が求められる

 2013年11月6日に、営業に出ることができないSさんに対して、志村部長は自主退職に追い込むため、局長に「12月4日のロールプレイ試験に合格できれば営業に出ること、合格できなければ辞めると言っていること」を報告。すると、局長はSさんに「一筆書け」と命じ、志村部長も「いいよな」と迫り、Sさんは局長と志村部長に囲まれ監視される中、「12月4日に試験に合格しなければ12月7日に退職する」という内容の文書を書かされました。

試験後の退職強要

 2013年12月4日の「ロープレ試験」で不合格となったが、Sさんが自主退職を拒否すると、局長及び志村部長はSさんに対して「だました」、「嘘をついた」などと罵倒し、同月5日には、志村部長は「働かないでお金をもらったらまずいだろ」「お前は郵便局という幹に寄生するパラサイトだな。結論は二つしかないから。パラサイトするかしないかそれだけでしょ」などと繰り返し述べて、執拗にSさんに退職を強要しました。同月9日、Sさんが退職の意思はないことを言明すると、Sさんの勤務時間が通常の8時30分から17時15分から1時間繰り上げられ、7時30分から16時15分に変更されました。これは、Sさんが他の郵便局員と交流するのを妨げるためでした。
 同月10日、志村部長がSさんに対し、突然所持品検査を行い、Sさんが上着ポケットに入れていたボイスレコーダーを発見。志村部長は、ボイスレコーダーを取り上げ、「盗聴罪だ」「警察に連行する」と述べ、Sさんを局長室に連れて行き、局長室において、志村部長と局長は、Sさんに執拗にボイスレコーダー所持の経緯を追及してきました。
 翌11日、局長は、ボイスレコーダーの持ち込みに関してSさんのことを「頭がおかしい」と言い、「病院で見てもらえ」と暴言を述べたのです。Sさんは、連日行われる退職強要に対し、合同労働組合八王子、郵政非正規ユニオンに相談をしてきました。私たちは、所持品検査が人権侵害であり、まずJP労組へ相談することをアドバイスしました。

JP労組へ相談するが


 2013年12月12日、Sさんは、私たちのアドバイスを受け、JP労組八王子西郵便局分会の副分会長を訪ね、所持品検査や退職強要について相談しましたが、副分会長は、Sさんが11月6日に提出させられていたロープレに合格しなければ退職をする旨の書面について、「そのようなことは認められない」との見解を示しました。しかし、同時に、副分会長は「業務に習熟することが必要」とSさんに伝えました。その後、JP労組からは対応について報告はなかったのです。
 結果的にはSさんが解雇されるまで、JP労組は退職強要を容認したのでした。JP労組の責任は大きいのです。解雇後にJP労組は「解雇された者は、組合員ではない」と解雇に反対しませんでした。

ニュースへのリンク

2014/12/09

鈴木たつお候補の必勝へ 全国の力を結集してたたかおう!

12・1阿佐ヶ谷デモ、2日の公示・出陣式を経て選挙戦本番に突入

 1日、阿佐ヶ谷デモ-300名が結集。デモ行進は鈴木たつおさんや福島の椎名千恵子さんを先頭に学生の隊列がつづき、後方は青年労働者がつとめる。大きな横断幕・組合旗等の旗がたなびき・手にするボードが波打つ。元気あるコールが軽快なリズムと重なり、「安倍・石原を倒せ!」の大デモは阿佐ヶ谷駅へとむかう。20代の女性が飛び入りで参加し、沿道で手をふってこたえる人と合流。

 2日10時、鈴木たつお候補が荻窪駅で第一声! 鈴木候補・動労千葉・田中委員長・椎名千恵子さん、全学連をはじめとする全アピールは他党派を完全に圧倒し、労働者階級の反撃開始の歴史的総選挙のひぶたが切っておとされました。

 大型で高性能マイクが駅頭全体を豊かの音量をもっておおいつくします。学生を軸とする街宣隊(ピンク色の制服)が元気に司会をつとめ、ビラまきと声かけ、署名行動を展開する。駅を出入りする大勢の人、バス停で列をつくる人、ロータリーにあるタバコゾーンにいる人・・・の皆が注目している。

労働者階級の総決起への号砲

 安倍・自民党は「総選挙でアベノミクスの信を問う」などと言っているがふざけきってる。「雇用が100万人増えた」という中身は非正規職が123万人増え、正規職が22万人減ったということだ。つまり、非正規雇用が100万人増えたのだ。しかもそのうち7割が65歳以上であり、超低賃金で働いている。青年労働者は非正規でも仕事が無いことを示している。アベノミクスは完全に破産している。安倍も新自由主義も、資本主義も完全に終わっているのである。

 総選挙決戦こそは、集団的自衛権行使の7・1閣議決定の反革命を打ち破り、11月労働者集会の巨大な地平を発展させる闘いである。解散・総選挙情勢は、安倍・新自由主義の最後的崩壊であり、労働者階級の総決起への号砲である。

労組選対の先頭にたって闘いぬく

 労働運動の拠点建設のために選挙戦を闘いぬこう。労組選対は自治体・JR・教労・郵政・医療、合同・一般労組…とそれぞれ独自のビラを作成し、労働組合建設の闘いに入っている。全国協は鈴コンの勝利の地平を全労働者に訴え「過労死許すな」「残業代未払いを許すな」の建設・交運の労働者の組織化に入っている。

 ダイエーのイオンへの吸収・合併に伴う大量解雇を容認して資本と一体となって労働者の首切りに率先協力しているのがUAゼンセンである。彼らは労働者が立ちあがり資本と闘うことを阻むために非正規労働者を組織している。UAゼンセンの犯罪性を暴露し、ダイエー・イオンの労働者を全国協傘下の合同・一般労組に組織しよう! 杉並区の丸ごと民営化攻撃を粉砕しよう。児童館廃止攻撃を絶対に許すな!

合同・一般労組全国協議会サイトから転載

2014/12/07

改憲・原発再稼働・過労死・消費税に絶対反対の国会議員を!

https://drive.google.com/file/d/0B_eHMUAYIH2ULVhlV29pU0RnM28/view?usp=sharing




来年の株式上場を止めます!

□欠員をなくし大幅増員させます!
□新西東京局の開設にともなう大量解雇と強制は移転を許さない!
□八王子西局のパワハラ解雇は撤回!
□競争と分断の新人事給与制度は撤回!
□雇い止め・スキル評価は撤廃!
□非正規職をすべて正社員に!
□長時間労働、自爆営業は中止!
□命を削る深夜労働は廃止!
□8時間労働制を解体するワンネットは即時中止!

鈴木たつお 弁護士 無所属
ホームページ: suzutatsu.main.jp
鈴木さんの動画・主張が見られます。




改憲・原発再稼働・過労死・消費税に
絶対反対の国会議員を!


 ついに郵政労働者が待ちにまった力強い味方が現れました。たたかう弁護士・鈴木たつおさんが衆院・東京8区(杉並)に立候補しました。 郵政民営化絶対反対で闘ってきた私たち労組交流センター全逓労働者部会は、鈴木さんを全面的に応援します。みなさん。ともに闘いましょう!

全逓4・28不当解雇の撤回を実現した弁護士

 鈴木たつおさんは、①アベノミクスと戦争に絶対反対! ②福島の怒りと共に反原発! ③消費税は全廃! ④労働者は奴隷じゃない。非正規職は撤廃! ⑤新しい労働者の政党をつくろう! という明確な主張を掲げ、「社会を変えるため、ともに行動します」と揺るぎない決意を明らかにし ています。鈴木さんは、労働者の生活と命、権利を第一に考えている人です。「全逓4・28不当解雇」の撤回をかちとった弁護団の一員として、つねに闘う郵政労働者とともに歩んできました。わたしたちの苦しみを共有しともに歩んでくれる人です。

小泉・民営化は全労働者を不幸にした!


 小泉純一郎が進めた郵政民営化で私たちの職場は荒れ果てました。職場の半分以上が超低賃金の非正規職労働者になり、スキル評価と自爆営業、パワハラがまんえんするギスギスした職場に変わりました。コストダウンのための極限的な人員削減による長時間労働で体を壊す人、メンタルになる人が激増しています。事故を起こせばすべてが労働者の責任にされてしまう。郵政民営化が郵政職場を最悪のブラック企業に変えたのです。

職場にたたかう労働組合をつくろう!

 鈴木たつおさんは「郵政民営化撤回!」「スキルダウン、長時間労働、 自爆営業、非正規職化は絶対に許さない!」と、私たちとともに立ち上がっています。私たち郵政労働者の 味方は鈴木さんだけです。鈴木たつおさんを衆議院議員に! そして、職場にたたかう労働組合をつくりましょう。




安倍政治を断ち切れ!
労働者が主人公の社会を


日本郵政はアベノミクス推進のブラック企業だ!

 今、職場で起きていることは、社会全体の問題と同じです。日本郵政は安倍政治の先頭を走るブラック企業です。
 日本郵政は、安倍の成長戦略の一環として日本の郵便制度そのものを東南アジアに輸出する計画を進めています。ミャンマーでは郵便、水道、鉄道と社会インフラを全部、日本の資本が独占する勢いで進めています。こうした社会インフラ輸出を、世界の先進国が競い合っています。そして各国がそうした勢力圏を維持するために軍事力の強化を伴いながら激しく対立しています。安倍政権による集団的自衛権行使の閣議決定もそうした流れから強行されて いるのです。
 国際競争力を得るためのコスト削減と、国内における株式上場問題「現時点において、日本郵便が策定した事業計画における営業黒字を確保できる見通しは立っていない」(JP労組中央委員会・本部見解)と合わせて、徹底した合理化・労働強化は止むことのない状況になっています。その矛盾を一身に背負っているのが我々労働者です。

労働者の怒りが安倍政治と会社を追いつめている!


 しかし、一方で限界を迎えているのは、安倍政権とその政策です。ついに私たち労働者の怒りが安倍を解散総選挙に追い込んだのです。
 国鉄分割・民営化以来の民営化・規制緩和と労働者の団結破壊、戦争政策は一体です。戦争反対と職場の合理化・労働強化と闘うことは、ふたつにしてひとつです。国益と会社の利益、労働者の利益は絶対に相容れません。人員不足と職場の安全問題をとおして分かったことはそういうことです。
 会社のコスト削減は、安全無視の合理化・労働強化として進められています。安全にはカネをかけないし、人は増やさない。やることと言えば、声を出しての郵便体操、エア四輪、点呼と日常点検、朝礼、出発間際の右よし左よし・・・。それだけでも、そうとうな時間を費やす。イライラが募るばか りだ。そこから生じることは焦りだけです。「焦りが事故を招く」と誰もが思っています。会社は、「事故撲滅」と言いながら、事故の要因をつくりだしているのです。

真の労働者の代表=鈴木たつおさんを国会に!


 みなさん。社会の主人公は労働者です。会社や資本家(とその手先・管理者)ではありません。真の労働者の代表・鈴木たつおさんを国会に送り出しましょう。ご協力をお願いします。




アベノミクスで大企業と政治家だけがボロ儲け!

 アベノミクスによる「異次元の金融緩和」と日銀券の増刷による国債の日銀引き受け、株価操作と円安誘導のもとで、トヨタをはじめ輸出企業は史上空前の利益を上げ、経営者や株主は巨大な分け前を得ています。その一方での「財政再建のため」と称した消費大増税や保険料の値上げ、年金支給年齢の引き上げと支給額のカットです。
 こういう中で、自民党への“企業献金”が急増しています(左下の表)。自民党の政治資金団体「国民政治協会」の2013年分の収支報告書によると献金総額は19億5480万円と前年比43%増。約1.5倍に膨らんでいます。とりわけアベノミクスの恩恵を受けた大企業が献金額を大幅に増やしています。
 安倍首相は、富める者がさらに富めば、いずれ貧しい者も豊かになると、“トリクルダウン”を訴えていたが、労働者には一切、富は降りてこず、おこぼれを受けていたのは安倍・自民党だった。労働者は実質賃金が15カ月連続ダウンです。法人税を減税するために消費税の大増税も強行されました。
 こんな安倍政治を断ち切り労働者が主人公の社会をつくろう。

ビラへのリンク

全国協ニュース第75号を発行しました!

http://www.godoroso-zenkokukyou.org/grz/wp-content/uploads/5edc1225cb4fb239f12a8a5f58da2e62.pdf

ニュースへのリンク

2014/12/05

ダイエー八王子店 第1回団交 使い捨て解雇は許さない!

https://drive.google.com/file/d/0B4d9Rtjp0SVBSWJwUnVrQy1nOUU/view?usp=sharing


第1回団交
使い捨て解雇は許さない!

組合に入って団結して共に闘おう!

 ダイエー八王子店で働くすべての労働者のみなさん。
 先日の会社説明会で明らかなとおり、ダイエー八王子店は2月15日をもって閉店し、2018年5月再開(予定)と通告してきました。
 私たち合同労組八王子は、昨日(11月19日)会社側と閉店後の雇用について会社と団体交渉を行いました。
 会社側の出席者は、北村雄一郎氏(関東人事部人事課長)、金子佳弘氏(関東人事部人事課)、児玉郁央氏(ダイエー八王子店長)の三人です。組合からは当該4名と清水委員長はじめ執行部4人の計8人が団交に臨みました。
 会社の説明は、①近隣のダイエー事業所への就職を希望する場合は、「会社都合退職」とし、1ヶ月分の慰労金を支払う、②退職を希望する場合は1ヶ月分の慰労金を支払う、というものです。ただし、新しい事業所への再就職の場合は、新規の雇用条件になるというものです。

使用者としての雇用責任をとらせます

 私たち合同労組八王子は、こんな労働者を使い捨て扱いし、再就職を希望するなら新入職員扱いという扱い方は絶対に納得いきません。建て替えのための一時休店ならば雇用は継続しているはずです。なんで解雇→(他店での)新規採用扱い何でしょうか。これでは会社都合の解雇そのものです。その後の保証は何もありません。
 合同労組八王子は、①雇用の継続、②労働条件の切り下げは認めないという、当然の要求を会社側に提示し闘っています。
 会社はこんな労働者の切り捨てを「個別面談」で労働者を個々バラバラにして強行しようとしています。
 労働者が個々人で会社と交渉しようとしてみても、結局会社の言いなりになるしかありません。労働者は団結して、会社と労働組合として交渉して、はじめて対等な交渉が可能となります。ダイエーユニオンは、この「個別面談」を容認して、会社との団体交渉すらもとうとしていません。これで労働組合と言えるでしょうか。
 すでに株式会社ダイエーは2015年1月1日以降、イオンの完全子会社化することが決定しようとしています。来年以降ダイエーは、現在雇用している労働者の雇用問題について、責任をとらないということすら想定されます。こんな事は断じて認められません。19日の団体交渉で、会社側は「来年1月以降も、雇用問題は私たちが責任を持ちます」と明言しました。雇用責任は最後まで責任をとらせます。
 みなさん。合同労組八王子に結集し、共に団結して闘いましょう。

ビラへのリンク

2014/12/02

鈴木たつおとともに歩む会

http://suzutatsu.main.jp/


鈴木たつおとともに歩む会へのリンクです。
スケジュールや動画などをご覧ください。

http://suzutatsu.main.jp/

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

福島診療所建設委員会

36万人の福島の子どもたちの命と健康を守るため、
全国の力でみんなの拠り所となる診療所を建設しよう

 子どもたちを放射能から守るたたかいに心を寄せるみなさんに、福島の地に命の拠り所となる診療所を建設する運動へのご支援、ご協力を心から訴えます。
 福島第1原発事故は、広島型原爆168発分もの1万5000テラベクレルのセシウム137がまき散らされるなど、チェルノブイリ原発事故をはるかに越える深刻な事態となっています。
 警戒区域、計画的避難区域などから避難している12万人、自主避難の6万人が家や生活の糧を奪われ、県内の36万人の子どもたちが生活し、遊び、学んでいる地域の75%が、放射線管理区域(毎時0.6マイクロシーベルト)を越える放射能汚染地域となっています。すでに原発周辺から避難した子どもたちの尿からセシウム134、137が検出されるなど、子どもたちの放射線被ばく、とりわけ内部被ばくは重大な問題です。一刻も早く、すべての子どもたちを放射能汚染地域から避難させる必要があります。
 しかし、政府が避難の権利とその補償を拒む中で、子どもたちの被ばくを心配しながらも、経済上のことなどで福島での生活を続けざるをえないのも労働者の現実です。山下俊一福島医大副学長などの「年間100㍉シーベルトまでは安全」、「内部被ばくは心配ない」などという言葉を、だれも信じてはいません。
 だからこそ福島の母親たちは、文科省に押しかけ、経産省前に座り込み、子どもたちの命と未来を守るためにたたかっています。それは9月19日の明治公園の6万人の反原発の行動となり、全国、全世界へと広がっています。すべての原発をただちに止め、福島の子どもたちの命を守る行動をともに起こしていきましょう。

 今、福島で切実に求められているのは、心と健康の拠り所となる診療所建設です。
 福島の子どもたちは放射能汚染による被ばくに日々さらされ、心身ともに息苦しい状況を半年以上も強いられています。お母さんたちの心配も、除染で取り除かれるわけではありませんし、子どもたちをモルモットのように扱う医療機関などとても信頼することはできません。今このときに、「ひょっとしたら放射能の影響では?」と不安になったとき、すぐに相談できる診療所が身近にあればどれほど心強いことでしょう。
 チェルノブイリの子どもたちには、甲状腺肥大とホルモン異常、貧血、頭痛、心肺機能の低下、免疫低下、加齢化の加速的進行、そしてガンの発症など、放射能被ばくによる様々な疾病が報告されています。

 これまでの近代医学の概念を越えた幅広い総合的な取り組みが必要となります。
 予防医学の原則に立ち、人間本来の自然治癒力を促す代替医療をも視野に入れた総合医療と、防護を念頭においた食卓、暮らしの見直しなど、いわば「生活革命」をも提案できる開かれた場が不可欠でしょう。
 診療所建設は決して簡単なことではありませんが、全国のみなさんの力をひとつにできれば絶対に実現できます。

 実際に、広島、長崎の被爆者は、医療も生活も切り捨てられるなかで「人間をかえせ」の声をあげ、たたかうことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。
 広島市の高陽第一診療所がその一つです。1970年、広島で二十歳前後の青年が相次いで白血病を発症しました。彼らは被爆者の父母をもつ被爆二世でした。強い衝撃を受けた被爆二世の青年たちは、自らの力で拠り所となる医療施設をつくろう、と運動を開始し、1972年にプレハブ建ての高陽第一診療所が建設されます。
 この運動をともに支えた被団協の故小西ノブ子さんは、高陽第一診療所を「被爆者の心の窓」と語られています。同じく協力された大江健三郎さんは、「そこには、あきらかな、実践的なるものと、教育的なるものとの、『生命、生き抜くこと』をめざしての融合がみられた。」と、当時の新聞に著しています。それから40年、高陽第一診療所は多くの人々の生き抜くことの拠り所となってきました。
 まさに生き抜くために、このような診療所が今の福島には必要です。全国の医師、医療関係者をはじめ、全国の力を合わせて必ず実現しましょう。
 未来をつくる子どもたちが、被ばくを心配して生きなければならないことなど、絶対にあってはなりません。安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです。

 福島の子どもたちの命と心の拠り所となる診療所建設のために、基金運動へのご協力はじめ、多大なご支援などをいただきますよう重ねて心から訴えます。

2011年12月1日

わたしたちが呼びかけます
●福島から
 清野 和彦(元福島県教職員組合委員長)
 佐藤 幸子(NPO法人理事長)
 椎名千恵子(未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動)
 橋本 光一(国労郡山工場支部書記長)
 市川 潤子(ふくしま合同労組委員長)
 鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「ゆい」福島)
 佐々木信夫(桜の聖母短期大学名誉教授)
 渡辺  馨(福島県労働組合交流センター代表)
●全国の医師から
 吉田 良順(広島高陽第一診療所所長)
 杉井 吉彦(本町クリニック院長)
 松江 寛人(がん総合相談センター所長)
 吉本 哲郎(熊手町クリニック院長)
 末光 道正(八尾北医療センター院長、八尾市議会議員)
 布施 幸彦(館林厚生病院医師)

URL: http://www.clinic-fukushima.jp/

〒192-0046 東京都八王子市明神町4-14-5
リーベンスハイム八王子2-203 合同労働組合八王子
メールアドレス: gorohachi2007@gmail.com
(ご注意: 上記メールアドレスをお使いの場合、全角文字の@を半角文字の @ に打ち直してご使用ください)
Copyright (c) 2007-2018 合同労働組合八王子. All Rights Reserved.